◆ フランスワイン入門
◆ 2022年掲載記事の振り返り(リンク付き)
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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第100号
2022年12月31日 発行
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はじめに
みなさんこんにちは!今年も最後のASJ Freshニュースの発行となりました。
今回は学生・若手フォーラムスタッフの任さんの趣味である「フランスワイン」について紹介します。また,今年の記事の内容について振り返ります。
フランスワイン入門
1. はじめに
フォーラムスタッフ,コンテンツ班の任逸です。ASJ Freshニュースの第96号では,同じくコンテンツ班所属の加藤さんの個人趣味である多肉植物の紹介がありました。今回は「スタッフの趣味」の第2弾として,私いま一番ハマっている趣味-ワインを紹介していきたいと思います。
みなさん,ワインといえば,敷居が高いイメージはありませんか?筆者の周りは,ビールや日本酒,焼酎が好きな人は大勢いますが,ワインになると「よくわからない」,「酔いそう」の声も多いですし,「興味はあるけどどこから入るかわからない」という話はよく聞きます。
ワインに手を出しにくい理由はいくつか挙げられます:最初にいろんなワインをグラスで提供する店が少ない(ワインバーとかはありますが,それも入りにくい店が多い);次に単価が少し高く,いい感じのワインはやはり1本数千円のものが多い;ただ個人的に,最も影響が大きいなのは,銘柄を含めたワイン用語は大半フランス語で,分かりづらいし覚えられないという点ではないかと思います。
そのハードルを少しでも下げられればと思い,今回は一番有名でありながら,初心者にとって少しわかりづらいフランスワインの紹介をしていきたいと思います。筆者もまだまだ勉強中なので,誤りなどがあればご容赦ください。なお,簡単のため,本記事ではフランス語の冠詞表記を省略します。
2. ボルドー
フランスワインといえば,大抵最初に出てくるのはボルドー(Bordeaux)とブルゴーニュ(Bourgogne)という2つの地方です。ワインの産地におけるボルドー地方は,フランスの南西部にあるジロンド(Gironde)川およびその支流の沿岸,ボルドー市周辺の地方を指しています。図1はボルドー地方の地図となります。その右上はフランス地図であり,紫色に塗られた部分はボルドー地方を示しています。
図1 ボルドー地方地図
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Bordeaux_wine
ボルドーは赤ワインの世界中一番有名の産地といっても過言ではありません。そのボルドーの赤ワインは男性的,フルボディ(力強い,濃縮された果実感のある,タンニン・渋みが強い,ボリューム感のあるワインのこと)で長期熟成(20年以上)に向いているとよく知られています。
図2. 五大シャトー
*左上のものを除く,上段左からChâteau Margaux, Château Haut-Brion, Château Latour, 下段左からChâteau Mouton-Rothschild, Château Lafite-Rothschild
さらに細かく分けますと,ボルドーワインの産地は,(川の)左岸と右岸があり(それぞれ地図の左側と右側),左岸の方が比較的に知られています。例えば,五大シャトー(Château,「城」のこと)と呼ばれる非常に評価の高い5つの銘柄は全てこの左岸のワインとなります。図2は五大シャトーのエチケット(ラベルのこと)となります。
左岸の赤ワインでは,複数のぶどう品種をブレンドしてワインを製造しています。このブレンドはボルドーブレンドと呼ばれて,よく使われるぶどうの品種はカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon),メルロ(Merlot)やカベルネ・フラン(Cabernet Franc)などがあります。さて,一番大事な香りと味わいは,紫・黒果実(ブラックベリー,カシス,ダークチェリー,ブルーベリー),レザー,アース,オーク,ブラックペッパーなどがよく使われます。また,応用編として,オーメドック(Haut-Médoc),サンテステフ(Saint-Estèphe),ポイヤック(Pauillac),サンジュリアン(Saint-Julien),マルゴー(Margaux),ペサックレオニャン(Pessac-Léognan)など有名な産地を覚えるとソムリエさんと少し会話しやすくなるかもしれません。
ボルドーの右岸でも同じボルドーブレンドを採用していますが,左岸のカベルネ・ソーヴィニヨン主体のものが多いのに対して,右岸ではメルロ主体のものが多く,その中メルロ100%を使用しているワインもあります。その結果,右岸の赤ワインは,ボルドーの力強さもありつつ,左岸より少し繊細でやや女性的な部分もあり,ミディアムボディ(フルボディより少し軽め,コクや深みがありながら重く感じすぎないワインのこと)〜フルボディのものが多いです。右岸ワインの香りや味わいの特徴として,紫果実,レザー,腐葉土,マッシュルーム,ブラックペッパー,スミレ,チョコレートなどがあります。サンテミリオン(Saint-Émilion)とポムロール(Pomerol)は右岸の名産地となります。
ここまでは赤ワインの紹介でしたが,実はボルドー地方は白ワインも作っています。そこまで有名ではありませんが,ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)やセミヨン(Sémillon)などのぶどうをブレンドし,グラーブ(Graves)地区などの産地で作られています。この白ワインはやや甘口でしっとりとした味わいがあり,特徴としてピーチ,パイナップル,はちみつ,オイル,バニラ,オークなどはよく記述されます。
それともうひとつ,貴腐化したぶどうで作られた極甘口の貴腐ワインは,ワインラバーの中では非常に有名です。この貴腐ワインは,ボルドー地方の南側のソーテルヌ(Sauternes)やバルサック(Barsac)などの産地で,セミヨン主体で生産されています。食後のデザートのような非常に甘く,レーズン,バニラ,はちみつ,キャラメル,アプリコットなどの味わいがあります。
ボルドーのワインは,非常に歴史が長く,古くからイギリスの貴族たちに愛飲されていました。さらにワイン自体は長熟に向いており,保存状態が良ければ100年以上前のワインでもまだ楽しめます。筆者が飲んだ一番古いボルドーワインは1935年のヴィンテージ(収穫年のこと)で,90年近くの歳月を経ってもまだ元気なワインでした。ボルドーのワインを飲むときは,まるで歴史を飲んでいるように思えました。
3. ブルゴーニュ
さて,ここからはボルドー地方と同じくらい有名であるブルゴーニュ地方の紹介をしていきたいと思います。
ブルゴーニュは,ワイン好きでは絶対に外せない産地ですが,ワイン産地の中一番の大沼でも言えます。ブルゴーニュワインはボルドーワインのように,地域やぶどう品種などではっきり特徴がわかるようなものではなく,同じぶどう,同じ地域であっても,生産者やヴィンテージによって特徴が大きく変わり,1本1本のワインは個性があって,ボルドーワインを歴史といえば,ブルゴーニュワインはアートといえます。さらに,ブルゴーニュのワインは,他の産地と比べて,少しワインの価格が高く,勉強するのにある程度のお金はかかります。あの1本数百万円もするロマネ・コンティ(Romanée-Conti)もブルゴーニュワインです(ですので,初心者,特に学生にはおすすめしません)。
まずはブルゴーニュの地図から見ていきましょう。図3の右下はフランス地図となります。ワインの産地におけるブルゴーニュ地方はフランス東部にあるいくつかの地区の集合です。一番北側にあるのは辛口白ワインの名産地であるシャブリ(Chablis)地区です。少し距離を飛ばして,その南東方向はブルゴーニュ一番有名のコート・ド・ニュイ(Côte de Nuits,ニュイは「北」)とコート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune,ボーヌは「南」)が属するコート・ドール(Côte-d’Or,「黄金の丘」)地区となります。さらに南下すると,コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)やマコネー(Mâconnais)があり,一番南側にあるのは毎年11月に解禁されるボジョレー・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau,ヌーヴォーは「新しい」,新酒のこと)でよく知られているボジョレー(Beaujolais)地区となります。ちなみに,日本語やフランス語ではブルゴーニュワイン(Vins de Bourgogne)と言いますが,英語圏ではBurgundy Wineと呼ぶことが多いです。
図3. ブルゴーニュ地方地図 *シャブリ地区を除く
https://en.wikipedia.org/wiki/Burgundy_wine
ブルゴーニュワインは,基本的に単一品種のぶどうを使用しています。赤ワインは主にピノノワール(Pinot Noir)という品種となります。このぶどうは,ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロより,繊細で口当たりが柔く,香りが華やかな特徴があります。したがって,ブルゴーニュの赤ワインは,ライトボディ(軽やかな,フルーティーなワインのこと)〜ミディアムボディのものが多いです。ただ地域や作り手によって,フルボディのものもあります。このピノノワールを使ったワインの名産地は,先ほど紹介したコート・ドール北側のコート・ド・ニュイのジュヴレ・シャンベルタン(Gervey-Chambertin),モレ・サン・ドニ(Morey-Saint-Denis),シャンボール・ミュジニー(Chambolle-Musigny),ヴージョ(Vougeot),ヴォーヌ・ロマネ(Vosne-Romanée),ニュイ・サン・ジョルジュ(Nuits-Saint-Georges)などがあります。また,南側コート・ド・ボーヌの中もアロース・コルトン(Aloxe-Corton),ポマール(Pommard),ヴォルネー(Volnay)などの産地があります。ピノノワール100%のワインは繊細であるゆえ,ボルドーワインのような長期熟成向きのものが少なく,生産後数年〜二十年で飲まれることが多いです。しかしジュヴレ・シャンベルタンやポマールなどのワインは,数十年の熟成に耐えられるものもあります。
ピノノワールは非常に個性豊かなぶどうであるため,残念ながら特徴は一概に言えないのですが,ご参考までに2つの村だけご紹介します。ジュヴレ・シャンベルタンは比較的に力強さがあり,熟成させるときのこや林床のような香りを放す非常に人気の高いワインとなります。ヴォーヌ・ロマネは例のロマネ・コンティがある村で,その作り手のDRC(Domaine de la Romanée-Conti,ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ,ドメーヌは「区画」のこと)はいくつかの特級(Grand Cru,グランクリュ)畑を所有し,ロマネ・コンティ以外ラ・ターシュ(La Tâche,図4)やリシュブール(Richebourg)など特級畑のワインも非常に高く取引されています。ヴォーヌ・ロマネ村のワインでは,豊かな花やハーブの香りが特徴とされています。
図4. DRCのラ・ターシュ
白ワインの方では,シャルドネ(Chardonnay)というぶどうの単一品種を使用するものが大多数となります。このぶどうは,白ワインの生産において,世界で一番有名なぶどうとなります。シャルドネで作られたワインは酸味と甘みのバランスが非常に良く取れていて,香りが上品なものが多いです。ブルゴーニュの中では,シャブリとコート・ド・ボーヌが白ワインの名産地となります。シャブリの白ワインは柑橘系の酸味とミネラル感が楽しめる,生牡蠣と一緒に飲みたい一品です。コート・ド・ボーヌの白ワインでは,アロース・コルトン(Aloxe-Corton,赤ワインと同じ地区),ムルソー(Meursault),ピュリニー・モンラッシェ(Puligny-Montrachet),シャサーニュ・モンラッシェ(Chassagne-Montrachet)が特別に有名です。アロース・コルトンの白ワインは果実感が豊富,トロピカル感があるものが多く,ムルソーの白ワインは,はちみつの甘い香りやミネラル感があり,ボリューミーなものが多いです。そしてピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェは,隣り合った2つの村であって,その真ん中のモンラッシェ(Montrachet)という特級畑のぶどうで作られた白ワインは非常にエレガントで,世界最高峰の白ワインとされています。
そして少しマイナーの方になりますが,ガメイ(Gamay)種ぶどうを使ったブルゴーニュ赤ワインもあります。ガメイはピノノワールより果実感が豊富なぶどうですが,香りの奥深さはピノノワールに及びません。ボジョレー・ヌーヴォーを含め,ボジョレー地区ではガメイを多用しています。また,ピノノワールとガメイのブレンドで作るブルゴーニュ・パストゥーグラン(Bourgogne Passetoutgrain)なども存在します。白ワインに関しては,アリゴテ(Aligoté)というぶどうを使った,シャルドネよりはフレッシュな酸味が味わえるブルゴーニュ・アリゴテ(Bourgogne Aligoté)もあります。
4. ローヌ・アルザス・その他
ボルドーとブルゴーニュ以外にも,フランスのワイン産地は沢山あります。図5はフランス本土にあるワイン産地を示しています。この記事で全ての産地を網羅するのは,読者に対しても大変なので,ここでは有名なところを簡単に紹介します。
図5. フランスのワイン産地
https://en.wikipedia.org/wiki/French_wine
まず南部(やや東側)にある紺色の部分はコード・デュ・ローヌ(Côtes du Rhône)地方であり,よくローヌと略称されています。ローヌの北部はエルミタージュ(Hermitage)で作られたシラー(Syrah)種主体の力強い赤ワインや,コンドリュー(Condrieu)で作られたヴィオニエ(Viognier)種主体のオイリーでボリューミーの白ワインが有名です。南部の名産地シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)では,グルナッシュ(Grenache)やグルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)種を多用し,赤白ともに凝縮感のある果実味と知られています。ローヌのワインはボルドー,ブルゴーニュに負けない高品質でありながら,値段がお手頃のものが比較的に多く,個人的におすすめの地方です。
北東部のドイツ国境の近くにある赤紫の部分はアルザス地方となります。アルザスは白ワインの名産地であり,ぶどう品種はリースリング(Riesling)が一番有名で,ケヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)やピノ・グリ(Pinot Gris)などもあります。リースリング100%のワインは華やかな香りやフルーティーな味わいが特徴で,熟成させると百花蜜のようなニュアンスがどんどん出てきて,長熟のものは甘口ワインとしても最高に美味しいです。なお,アルザス地方は歴史的にドイツとの関係が深いため,ぶどうの品種はドイツ由来のものが多く,銘柄もドイツ語っぽいものが多いです。
そのほか,南部菫色の部分はプロヴァンス(Provence)地方で,そこのロゼワインは夏にパスタやブイヤベースと一緒に飲むと南欧にいるような気分になります;フランスを横断するロワール(Loire)川の沿岸で作られたワインはロワールワインと言い,比較的に廉価で軽やかなワインとなります;また,東部スイス国境の近くにある灰色の部分,ジュラ(Jura)地方では,黄色ワイン(Vin jaune)というウイスキーのような鼻から抜ける香りが楽しめる珍しいワインもあります。
5. シャンパーニュ
フランスワインの中でも,パリの北東にあるシャンパーニュ(Champagne)地方(図5橙色の部分)で生産されたスパークリングワインであるシャンパーニュ(シャンパンのこと)は別格とされています。なぜかというと,伝統的な生産工程で,法律で定められた厳しいルールを守った上,シャンパーニュ地方で生産されたぶどうのみを使ったものにしかシャンパーニュと名乗れません。一般的なワインは単一ヴィンテージのものが多いの対して,シャンパーニュ地方の気候はぶどう生産に対してかなり厳しいため,複数のヴィンテージをブレンドして,ノンヴィンテージとして生産されることが基本となります。天候の良い年のみ,ミレジメ(Millésimé)というヴィンテージ表記のある高級品が生産されます。
また,シャンパーニュの生産では,ドサージュ(Dosage)という糖分を追加する工程があり,瓶内の残糖分を調整できます。糖分の多いものから,ドゥー(Doux),ドゥミ・セック(Demi-Sec),セック(Sec),エキストラ・セック(Extra-Sec),ブリュット(Brut),エキストラ・ブリュット(Extra-Brut),ブリュット・ナチュール(Brut-Nature,糖分を追加しないもの)と分類されます。現代のシャンパンで一番よく見るのはブリュットとなります。糖分が少なくなるほど,上品でドライなものとなり,一般的に人気がありますが,筆者は,カジュアルな普段飲みなら,ドゥミ・セックの方が飲みやすいと思います。
シャンパーニュは,一般的にシャルドネ,ピノノワールやムニエ(Meunier)などのぶどうをブレンドして作られます。さらに,シャルドネなどの白ぶどうのみを使ったものはブラン・ド・ブラン(Blanc de Blancs,「白の中の白」),ピノノワールなどの黒ぶどうのみを使ったものはブラン・ド・ノワール(Blanc de Noirs,「黒の中の白」)と呼ばれます。シャンパーニュの香りと味わいは,非常に気品の高く,しっかりとした酸があり,後にブリオッシュやミネラルに変わっていきます。シャルドネ主体のシャンパーニュは柑橘系(レモンやグレープフルーツ)や青リンゴの爽やかな香りがより強調され,ピノノワール主体のシャンパーニュはピーチやアプリコットのような力のある味わいがより感じられるものが多いです。また,20年以上に熟成されたシャンパーニュは泡が落ち着き,色が艶のある黄金色となり,香りや味はより甘く,はちみつやバニラ,オーク,トースト,ドライフルーツのようなものとなり,筆者の大好物でもあります。
6. 最後に
今回は,ボルドーとブルゴーニュのワインを重点として紹介しました。もちろん今回紹介したフランスワインだけではなく,イタリアやアメリカなどのワインも,美味しいものは数え切れないほどあります。
ワインは,ヴィンテージによって大きく変化するというのもあり,さらに合わせる料理や飲む順番によって感じ取れるものが全く違うものになるので,今回はあえておすすめの銘柄などを紹介しませんでした。今度ワインを買ってみようと思った時,スーパーや通販などで適当に買うではなく,ちゃんとしたワインショップにぜひ一回足を運んで,そこにいるソムリエさんに予算や自分の好み,それからワインに合わせて召し上がるものを伝えて,ソムリエさんおすすめのもの買ってみてはいかがでしょうか?あまり細かいことを気にせずに,楽しくワインを飲むこと,そしてその楽しさを友人と共有することを最優先にしましょう!
Bon appétit.
任逸(学生若手フォーラムスタッフ,コンテンツ班)
2022年の掲載記事振り返り(リンクつき)
はじめに
2022年に作成された記事の内容について,改めて振り返りたいと思います。
2022 年前半は,COVID-19の影響により引き続きリモート主体のイベントが主体でした。しかし,後半は国際会議だけでなく日本音響学会秋季研発も現地開催となりました。そのため,現地での参加報告の記事も増え,リモート参加では体験できないような魅力的な内容も多々ありました。2023年も引き続き,リモートもしくは現地開催のイベントが予定されていますが,どちらの参加報告も満遍なく掲載できればと思っています。
また,今年は若手フォーラムメンバーの趣味や日々の勉強内容についても,記事の一つとして公開することにしてみました。これは,多様な趣味や興味を持っているフォーラムメンバーの例を紹介することによって,読者対象である学生や若手研究者に,音響の研究以外のことも知ってもらえればと思って企画しています。息抜きや新しい趣味のきっかけになれば幸いです。
今月号の任さんの記事(フランスワインについて)も大変魅力ですので,是非読んでみてください!
2022年の掲載記事一覧
1月号:ASJ2022年春季研究発表会 関連イベント開催のお知らせ
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-01-2403
2月号:学生・若手フォーラム主催イベント,ASJ2022s 賛助会員と学生との交流会
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-02-2506
3月号:ASJ2022s ASJ2022s ビギナーズセミナー,ナイトセッション参加レポート
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-03-2535
4月号:学士・若手フォーラム 幹事会代表挨拶,音響学会分野別紹介の資料公開
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-04-2587
5月号:[書評] Pythonで学ぶ音声合成
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-05-2701
6月号:ICASSP 2022 参加報告,AES Europe Spring 参加報告
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-06-2725
7月号:技術講習会,サマーセミナーの紹介,多肉植物の紹介
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-07-2741
9月号:2022年日本音響学会秋季研究発表会 参加報告
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-09-2793
10月号:Inter-Noise 2022 参加報告,IWAENC 2022 参加報告
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-10-2827
11月号:APSIPA ASC参加報告
https://asj-fresh.acoustics.jp/mailmagazine/2022-12-2850
12月号(本記事):フランスワイン入門,2022年の掲載記事振り返り
山本克彦(学生若手フォーラムスタッフ,コンテンツ班)
おわりに
2022年最後の記事は,学生若手フォーラムスタッフの任さんによる大変わかりやすい「フランスワイン入門」となりました。明日から2023年ということで新しい趣味やテーマに取り組んでみるのもいかがでしょうか?
良いお年を!