◆ 学士・若手フォーラム 幹事会代表挨拶
◆ 音響学会分野別紹介の資料公開
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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第93号
2022年4月30日 発行
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新年度が始まりました!新入生の皆様はご入学おめでとうございます。学生・若手フォーラムでは,4月より新たな代表・副代表となり第6期の活動がスタートしました。今月号の ASJ Fresh ニュースは,学生・若手フォーラム 幹事会新代表の挨拶並びに,3月8日に開催されたビギナーズセミナーで使用した音響学会分野別紹介の資料公開についてお送りします。
学生・若手フォーラム 幹事会代表挨拶
この春から学生・若手フォーラムの第6期が始まりました。
コロナ禍に入ってから丸2年が経ち、配慮をしながらできる範囲で動いていこうという機運が各所で高まっているように感じます。学生・若手フォーラムも、これまでオンラインでさまざまな取り組みをしてきましたが、これから迎える過渡期にあたって、その時々に応じたニーズや可能性を探っていく期になりそうです。
私たちフォーラムは期ごとにスローガンを決めていますが、6期は「響応」を掲げることにいたしました。「声に響きがつくように、人の言動に応じて行動すること」が元の意味ですが、ここではフォーラム内外で挙がる声に応えながら活動していこうという意味を込めています。
スローガンは新しくなりましたが、私たちフォーラムは引き続き音響学に興味のある学生・若手のみなさん(この中には自分達も含めています)が、研究をもっと楽しめるような場をつくることを指針として活動していきます。こんなことを知りたい、こんな機会がほしい、などご要望があればぜひ声をお寄せください。
音響学会をはじめとする関係各所の皆様や先生方には、これからも変わらぬご支援・ご指導・ご鞭撻を頂けますと幸いです。また、フォーラムは一緒に活動する仲間を随時募集しています!音響学が気になる学生・若手のみなさん、私たちと一緒にフォーラムで活動しませんか?
米村美紀(学生・若手フォーラム代表/東京大学生産技術研究所)
ビギナーズセミナー 音響学会分野別紹介の資料公開
3月8日に開催されたビギナーズセミナーで使用した,音響学会分野別紹介の資料をこちらより公開しています!当日参加することができなかった人は是非ご一読ください!また,ビギナーズセミナーにて発表いただいた方々より,各分野ごとにおすすめの文献を紹介していただいたので,そちらも合わせてご紹介します!
【超音波】
- “超音波便覧”,超音波便覧編集委員会,1999.
【電気音響】
- D. Kitamura, N. Ono, H. Sawada, H. Kameoka and H. Saruwatari,“Determined blind source separation unifying independent vector analysis and nonnegative matrix factorization“, IEEE/ACM Trans. ASLP, vol. 24, no. 9, pp. 1626-1641, Sep. 2016. (Open Access)
- Yi Luo and Nima Mesgarani, “Conv-TasNet: Surpassing Ideal Time-Frequency Magnitude Masking for Speech Separation,” IEEE/ACM Trans. ASLP, Vol. 27, No. 8, pp. 1256-1266, Aug. 2019. (Open Access)
- Lin Wang and S. Doclo, “Correlation maximization-based sampling rate offset estimation for distributed microphone arrays,” IEEE/ACM Trans. ASLP, Vol. 24, No. 3, pp. 571-582, Mar. 2016.
【電気音響(音場制御)】
- 安藤彰男,“高臨場感音響技術とその理論,” 電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review 3.4 (2010): 4_33-4_46.
- A. Jens, “Analytic methods of sound field synthesis,” Springer Science & Business Media, 2012.
【音声A(音声認識)】
- Y. Higuchi, S. Watanabe, N. Chen, T. Ogawa, and T. Kobayashi, “Mask CTC: Nonautoregressive end-to-end ASR with CTC and mask predict,” in Proc. INTERSPEECH, pp. 3655-3659, 2020.
- A. Baevski, Y. Zhou, A. Mohamed, and M. Auli, “wav2vec 2.0: A framework for self-supervised learning of speech representations,” in Proc. NIPS, 2020.
- D. Zhao, T. N. Sainath, D. Rybach, P. Rondon, D. Bhatia, B. Li, and R. Pang, “Shallow-fusion end-to-end contextual biasing,” in Proc. INTERSPEECH, pp. 1418-1422, 2019.
【音声B(音声合成・音声変換)】
- X. Tan, T. Qin, F. Soong, and T. Y. Liu, “A survey on neural speech synthesis,” arXiv preprint, arXiv: 2106.15561, 2021.
- 全 炳河, “テキスト音声合成技術の変遷と最先端, ” 日本音響学会誌, Vol. 74, No. 7, pp. 387-393, 2018.
- B. Sisman, J. Yamagishi, S. King, and H. Li, “An overview of voice conversion and its challenges: from statistical modeling to deep learning,” IEEE/ACM Trans. ASLP, Vol. 29, pp. 132-157, 2021.
【騒音・振動】
-
“Environmental Noise Guidelines for the European Region (2018),” World Health Organization, 2018.
- 山本 貢平 編著, “音響学講座4 騒音・振動”, コロナ社, 2020.
【建築音響】
- N. Gao, Z. Zhang, J. Deng, X. Guo, B. Cheng, and H. Hou, “Acoustic Metamaterials for Noise Reduction: A Review,” Advanced Materials Technologies, 2022.
- 石原 照也, “メタマテリアル技術と応用,” シーエムシー出版, 2011.
- 佐久間 哲也, “室内音響設計におけるシミュ レー ション技術の活用,” 日本音響学会誌, Vol. 57, No. 7, pp. 463-469, 2001.
- 豊田 政弘 編著, “FDTD法で視る音の世界,” コロナ社, 2015.
【聴覚】
- 古川 茂人, “音響学講座5 聴覚,” コロナ社, 2021.
【音楽音響】
- 後日公開
【アコースティックイメージング】
- 秋山 いわき 編著, “音響テクノロジーシリーズ15 アコースティックイメージング,” コロナ社, 2010.
- 矢田部 浩平, 及川 靖広, 石川 憲治, “光を用いた空中可聴音の計測技術,” 日本音響学会誌, vol. 76, no. 8, pp. 450-457, 2020.
【音声コミュニケーション】
- 廣谷 定男 編著, “音響サイエンスシリーズ17 聞くと話すの脳科学,” コロナ社, 2017.
【音のデザイン】
- 鳥越 けい子, “サウンドスケープ:その思想と実践, ” 鹿島出版会, 1997.
- 岩宮 眞一郎, “音響サイエンスシリーズ5 サイン音の科学, コロナ社, 2012.