◆ 紅茶の薦め

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第117号
2024年06月01日 発行
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はじめに

みなさんこんにちは！今月号のASJ Freshニュースは，「フォーラムメンバーの趣味」第5弾として紅茶についてご紹介します！

紅茶の薦め

はじめに

学生・若手フォーラム，コンテンツ班の内田彩芽です．ASJ Freshニュースでは，音響分野以外のトピックとしてフォーラムメンバーの趣味について紹介しています．この記事では，「フォーラムメンバーの趣味」第5弾として，私の大好物である紅茶についてご紹介します．

みなさん，普段何気なく紅茶を飲んでいるかと思いますが，実は産地や香りづけの違いによって風味が大きく変わります．今回はそんな紅茶の代表的なものを主にご紹介したいと思います！

紅茶の種類

紅茶は，産地の気候等によって品質や香味が変化するため，産地名がそのまま銘柄として使われています．中でも，インドの「ダージリン」，スリランカの「ウバ」，中国の「キーモン」は世界三大紅茶と呼ばれる銘茶です．その他にも，茶葉に花やフルーツなどの香りを付けたフレーバーティーと呼ばれる紅茶もあります．それぞれの紅茶の特徴を簡単にご紹介します．

・ダージリン

爽やかな香りと引き締まった渋みが合わさったコクのある味わいが特徴です．収穫時期によって香りや味が変化し，一番茶で希少価値が高いファーストフラッシュ，夏摘みの茶葉で爽やかな香りを楽しめるセカンドフラッシュ，秋摘みの茶葉で渋みが感じられるオータムナルがあります．

・ウバ

セイロンと呼ばれるスリランカで栽培される茶葉の一種で，芳醇で刺激的な味が特徴です．特に1年でわずか数週間しか栽培されないクオリティシーズンのウバ紅茶は，他の紅茶にはないメントール系の爽やかな香りが楽しめます．

・キーモン

果実のような強い甘さと蘭のような甘い香り，微かに香るスモーキーな香りが特徴です．収穫シーズンが6～9月と短くごく少量しか生産されないため，希少価値が高い銘柄です．

・フレーバーティー

果実や花，香料を使って香りをつけたお茶のことを指します．実は，よく出回っている「アールグレイ」も茶葉にベルガモット(柑橘系)の香りをつけたフレーバーティーの一つです．果実系の紅茶では，アップルティーやピーチティー，マスカットティーなどが代表的なものとして挙げられます．その他にも，バラやバニラの花びらを使った紅茶や，シナモンやジンジャーなどのスパイスを使った紅茶もあります．また，香料と茶葉の組み合わせ次第で風味が変化するので，自分のお気に入りの組み合わせを見つけてみるのも良いかもしれません．

紅茶のグレード

上記では茶葉の種類について紹介しましたが，みなさんは茶葉にはグレードがあることはご存知でしょうか．ここでのグレードとは，品質の良し悪しを表したものではなく，茶葉の大きさや形状による分類のことです．以下に簡単にご紹介します．実は紅茶のパッケージにグレードがアルファベットで書いてあるので，探してみてください．

・オレンジペコ(OP)

細かい針状で葉肉が薄い茶葉です．橙黄色の芯芽が含まれています．(オレンジの味はしません．)

・ペコ(P)

太めで枝の先端に比較的に近い葉です．主に加工や工業用に用いられることが多いです．

・ブロークン・オレンジペコ(BOP)

OPを機械でカットしたものです．比較的抽出が早いため，ティーバッグによく用いられています．

・ブロークン・オレンジペコ・ファニングス(BOPF) 

BOPより更に細かくカットしたものです．こちらも香りが早く出やすいことからティーバッグによく使われています．

終わりに

 今回は主に紅茶の種類についてご紹介しました．普段何気なく飲んでいる紅茶でも産地や茶葉の形状によっても味が大きく変わるというのはとても面白いと思っています．私はというと，国際会議などで海外に行くときには，必ずといっていいほどその国の紅茶を買って帰ります．その国の文化に合わせた味つけがされているので，その違いを見つけるのも楽しみの一つです．皆さんもぜひ研究の息抜きに色々な紅茶を試してみてください．また，今回は紹介しきれませんでしたが，「この茶葉はストレート，こっちはミルクティーが合う…」など相性の良い飲み方なども存在しているので，ぜひ調べてみてください！

イギリスで買った紅茶

（内田彩芽　学生・若手フォーラム　コンテンツ班）