◆ ASJ2022s ASJ2022s ビギナーズセミナー・ナイトセッション参加レポート
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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第92号
2022年3月31日 発行
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進学や進級,就職….来たる新生活に向けて皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回の ASJ Fresh ニュースは,今月8日に開催された日本音響学会2022年春季研究発表会の前日企画であるビギナーズセミナーとナイトセッションの参加レポートをお送りします!
参加レポート:ビギナーズセミナー「音響学会 研究発表会への誘い 〜学会とはどんなところ?〜」
ビギナーズセミナーとは?
その名の通り,音分野の研究を始めてまもない初学者を対象に,研究発表会の前日に講演や交流会などの企画を行っています.
今回は,『音響学会 研究発表会』についてより深く理解してもらうために,実際にリモート開催されている研究発表会でも利用されているフォーマットで,音を扱う諸分野の概要や最新の研究動向について紹介する講演,ポスターセッションを行いました.
当日のプログラムについては以下のページをご参照ください.
https://asj-fresh.acoustics.jp/?p=2289
本セミナーには,100名(講演者や運営を含めると120名)近くの方々に参加いただき大盛況のうちに終わりました.今後も役立つようなイベントを企画していきますので,興味があればぜひご参加ください.
参加者によるアンケートの回答結果
ビギナーズセミナーの参加者を対象としたアンケートを実施しました.今回は57名(全参加者の6割程度)の方にご回答いただきました.以下では,回答結果をご紹介します.
A. 参加者の属性
学部生が多く,音響学会にも参加しない人が半数にも及びました.音響学会に参加する人は,大学院生は12人中9人,学部生は40人中18人だったので,音響学会に参加していない学部生が最も多かったことになります.本企画のメインターゲットである『学会参加経験の少ない学生』に多くご参加いただいたことになります.
B. セミナーへの参加動機
イベントを知ったきっかけとしては,知り合いからの勧めが最も多かったです.次に,学生・若手フォーラムのホームページや音響学会のホームページを参考にされた方が多かったです.
セミナーに参加しようとした理由としては,『講演に興味があった』が最も多い結果となりました.次に,『ポスターセッションに興味があった』,『知り合いから勧められた』,『前もビギナーズセミナーに参加したことがあったから』の順になりました.
C. セミナー内容の評価
全体に高評価となりました.いずれの分野にも10名以上が訪れ,参加者はほぼ全てのポスター発表をまんべんなく聴いて回ることができたと考えられます.その中でも,電気音響(ポスター2件),音声(A/B),建築音響,聴覚の聴講者が特に多いという結果になりました.
D. セミナーへの意見・感想・要望
初学者にもわかりやすかった,専門外の話が聴けてよかった,ポスター形式がよかった,というコメントがあり,今回のイベントの狙いは概ね達成できたと考えられます.ただし,時間配分や会場の広さについては改善の余地があると考えられます.
(全体に関するコメント)
- 初心者でも参加しやすかった
- 音響学会の全体的なことを知ることができてとても楽しかったです.
- 研究者の皆さんの発表を聞く機会は少ないので,今回のイベントはとても有意義だと思いました.
- 個人的にはオンラインとは思えないほど充実していました.今後も参加したいと思いました
- あまり知らない研究内容をわかりやすく説明されていて面白かったです.
- 学会の雰囲気が体験出来て楽しかったです!
- 超音波による非破壊検査に興味がありましたが,今回の講演,ポスターセッションで,それ以外の分野でも面白い分野があることや,自身の音響への興味を改めて実感することが出来ました.
- 建築音響を主に研究していますが,他の研究分野を一度に広く聴くことが出来て,とても有意義な時間でした.
- 自分が普段触れていない分野の概要(広く)を知ることができて非常に興味深かったです.
- 今回の学会で私は電気音響の発表をするのですが,それ以外の興味がある分野の発表に気軽に参加出来たのでよかったです.
(講演に関するコメント)
- 普段の学会だと研究のお話をするのが一般的ですが,峯松先生がお話してくださったようなベテラン研究者による学会発表そのものや,ご自身の経験について聞けるのは非常に貴重な機会でしたのでとてもおもしろかったです.
(ポスターに関するコメント)
- Zoom を使ったポスター発表より移動や発表が聞きやすく圧倒的によかったです.
- 自分が学部4年となり,学会のイベントに参加する頃には全てのイベントがオンライン(Zoom)となっていました.そのため,興味のあるセッションの場所に行き,話を聞き,それについて議論し合うという,学会の雰囲気を Gather で少し感じることができたため,嬉しかったです.
(要望,改善点)
- Gather で人との当たり判定があると不便でした(歩きづらい,混んでいると発表が聞けない,など)
- ポスターセッションの時間が少し短く感じた
- 見たいポスターを見切れなかったので,セッションの全体の時間を少し伸ばしてほしい.
得られたコメントにつきましては,次回以降のイベントに反映させていきます.ご回答いただいた皆様,ありがとうございました!
参加レポート:ナイトセッション「音響学 若手研究者たちの夜会」
ビギナーズセミナー参加者による交流会(通称:若手飲み会)を,今回は Gather を用いてリモート形式で開催しました.
若手の飲み会では,学生や研究者との交流を目的に,分野ごとにテーブルを設け,研究生活,国際会議の参加心得,キャリア相談…などなど,様々な話題について話し合う場となっています.コロナ以降での音響学会では,若手間でこのような話題について共有する場を設けることができていませんでしたが,今回から復活させることができました.
上記のようなテーマだけだと堅苦しく感じてしまいますが,実際は,本題とは関係ないこと(例えば参加者の趣味など)で盛り上がっているテーブルもあり,同世代間で楽しく会話をすることができたのではないかと思います.
おわりに
ビギナーズセミナーにご参加いただいた学生・若手のみなさまありがとうございました.また,講演セッションにて発表していただいた研究者の皆様には大変感謝しております.次回は現地でお会いできることを願いつつ,より良いビギナーズセミナーを実施できるように準備して参りたいと思います.
若手フォーラム幹事 米村(アンケート集計・まとめ),小口・山本(記事作成)