ASJ Freshニュース 第105号 (2023年5月31日号) 

◆ 北京オーディオショウ見聞 

━♪━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
日本音響学会 学生・若手フォーラム 
ASJ Freshニュース 第105号 
2023年5月31日 発行 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━♪━ 

はじめに 

みなさんこんにちは!5月も終わりに近づき,夏の近づきを感じる暑さになってきました.

今月号のASJ Freshニュースは,フォーラムメンバーによる北京オーディオショウ見聞です!

北京オーディオショウ見聞2023北京国際音響展

フォーラムスタッフ,コンテンツ班の任逸です.

私は小さい頃から音楽が大好きで,高校2年生からはよりいい音質を求めてヘッドホンにハマりました.そこから色んなヘッドホン,イヤホンを試聴,購入しました.また,アンプやケーブルなどのこだわりも止まらなく,最終的に自分好みのオーディオシステム一式を揃えて,およそ10年ほどオーディオを趣味として遊んできました.オーディオの細かい話はもう一本記事を書けるほどですので,また今度機会があれば笑.

さて本題に戻りますが,今年のゴールデンウィークは3年ぶりに中国北京市の実家に帰りました.帰省の直前にオーディオオタクの旧友からのお誘いがあって,4月29日から5月3日に開催される北京オーディオショウに行ってきました.オーディオショウの話は,あまり本フォーラムで紹介したことがないかと思いますが,実際私が音響分野に入るきっかけはオーディオでしたし,海外のオーディオショウへ行く機会も中々ないので,ぜひ皆さんにも現場の雰囲気を伝えたいと思います.

レポートの前に,まず今回のオーディオショウについて簡単に紹介します.「2023北京国際音響展」(2023 Beijing International Audio Exhibition)は「2023北京国際音楽生活週」(Beijing International Music & Life Fest 2023)の一部であり,HiFiオーディオ,AVシステム,プロオーディオ,イヤホン・ヘッドホンやCD・レコードを含め,約2万平米の会場に1000社以上の商品が展示されました.[1] 

私は5月2日に行きました.会場の規模感はかなり大きく,5つの建物に分かれたのもあって,展示会というよりも,大学キャンパスを散策するような感覚でした.明確には覚えていませんが,部屋の数は東京インターナショナルオーディオショウの倍以上はある気がしました.開場時間の朝10時に入場し,17時前後に退場しましたが,7~8割程度の部屋しか回れませんでした.

会場入り口エントランス

各部屋のデバイスを全部紹介するととんでもなく長編になりますし,正直覚えきれないので,今回は個人的に気になった部屋のみを重点的に紹介したいと思います.その他の部屋は最後に写真を一気に掲載します. 

LUXMAN + QUADACCUPHASE + TANNOY

日本メーカーに関しては,かなり展示が少なかったです.ラックスマン駆動のQUADコンデンサスピーカやアキュフェーズ駆動のTANNOYホーンスピーカは,高弦の再生がとても繊細でしたが,低域の迫力は少し物足りない感じでした. 

Simaudio + DALI KORECH + DAN D’Agostino + Raidho
Burmester + SiltechB&W Nautilus
Naim + FocalPilium + estelon

Hi-end系はどれも千万円級:DALI KOREやRaidho D-5.1,Burmester BC150,B&W Nautilus,Focal Grande Utopia,estelon extremeなどなど,各メーカーのフラグシップモデルが展示されていました.プレイヤーやアンプもCHやNAGRAなどの名機,ケーブルもHi-end級のSiltechやCrystal Cableが使用されていました.

AURALiC + KEF別部屋のSimaudio + KEF

会場内では高価なHi-endスピーカがいっぱい展示されていましたが,個人的に一番バランスの良い音はAURALiCの部屋でした.同じKEFのスピーカは別の部屋でもありましたが,AURALiCとの相性なのか,たまたま部屋の大きさがぴったりだったのか,全帯域のバランスが整えたのはこの部屋だけでした.ちなみに過半数の部屋は全面レンガの壁で,定在波が強く部屋の鳴りがかなり変な感じでした. 

ホーンスピーカ真空管アンプ + ホーンスピーカ
オープンリール + 真空管アンプ真空管アンプ + ホーンスピーカ

また,現場では沢山の真空管アンプとホーンスピーカが展示されていました.特にレトロなデザインのものはほとんど中国国内メーカー(またはDIYer?)でした.今まで見たことないデザインもあってとても面白かったです.

ヘッドホン館カーオーディオ展示

スピーカの展示の他,ヘッドホンの展示は別館に行われ,Audeze,STAX,Dan Clark AudioなどのHi-end級ヘッドホンも試聴し放題でした.また日本ではなかなかお目にかかることができないものとしては,カーオーディオの展示が実車(BMW,Audi)で実施されていました.

以上,北京オーディオショウの一日見聞でした.日本のオーディオショウとはだいぶ雰囲気が違っていてとても面白かったです.今度機会があればミュンヘン・ハイエンドも行ってみたいですね.

[1] 2023北京国際音響展 http://www.bjhifishow.com/  

(以下、北京オーディオショウの展示の写真)

Acoustic SolidQuested
真空管ヘッドホンアンプ真空管アンプ + ホーンスピーカ
Genelec数少ないプロオーディオ系
Lyngdorf AudioWharfedaleなど
Cambridge + AmphionSINE電源処理系
セール中のスピーカたちLALSホーンスピーカ
Audio Research + Audio PhysicsLindemann + Audio Physics
Denon + DALIYBA + Albedo
変な360スピーカヘッドホンショップブース
Casta Acousticsホーンスピーカ
DynaudioDynaudioモニタースピーカ
Eggleston WorkshORNS
Vitus Audio + Wilson BeneschDevialet + avantgarde
mblWilson Audio
KlipschCANTON
VIVAAVM + Vivid audio
Accustic Arts + Gauder AkustikPlayback Designs + ATC
NAGRA + AIR TIGHT + AudionecNAGRA + Diesis audio
KARAN Acoustics + FocalZingali Acoustics
Diptyque平面スピーカメーカーの名前忘れました…
タイトルとURLをコピーしました