ASJ Freshニュース 第125号 (2025年01月31日号)

ASJ Freshニュース

◆ 音声言語シンポジウム 参加報告
◆ 日本音響学会 第27回関西支部若手研究者交流研究発表会 参加報告

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第125号
2025年1月31日 発行
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明けましておめでとうございます. 学位論文の執筆もいよいよ終盤に差し掛かった時期かと思います. 提出前の最後のチェックに,文献番号や謝辞に記載する先生方の名前に間違いがないか確認をしましょう!

今月のASJ Freshニュースは,12月に開催された音声言語シンポジウムと日本音響学会 第27回関西支部若手研究者交流研究発表会の参加報告です. 

音声言語シンポジウム参加報告

東京大学大学院修士1年の恩田健太郎です.峯松研究室にて,SSLモデルから得られる離散トークンをノンネイティブ音声の合成・認識に応用する研究をしています.今回は,昨年12月に名古屋大学で開催された音声言語シンポジウムの参加報告をさせていただきます.

全体を通して

本シンポジウムは,音声系の研究会(IPSJ-SLP, IEICE-SP)と自然言語系の研究会(IPSJ-NL, IEICE-NLC)による合同の研究発表会で,両分野にまたがる,幅広い内容の発表が行われました.「音声と言語の分野横断」と題した特別セッションも開催され,離散トークンという音声とテキストの中間のような表現を扱っている自分にとっては大変興味深い発表ばかりでした.

国際会議参加報告の発表もあり,Interspeech2024とACL2024が紹介されていました.研究内容だけでなく,発表形式や査読方式にも違いがあり,面白かったです. NLPの会議にもいつか挑戦してみたいなと思います.

徳田先生の特別招待講演も,とてもワクワクしながら聞かせていただきました.長い間音声研究に携わってこられた先生方が「やっぱり音声は楽しい」とおっしゃっているのを聞くと,とても力をもらえます.

自身の発表内容

今回,私は昨年6月の音学シンポジウムで発表した内容の改善版となる研究を発表しました.学会での口頭発表は今回が初めてだったのですが,ありがたいことに発表時間後も含め,様々な質問・コメントを頂いて,有意義な議論ができたなと感じています.今後も,所属研究室外の方々と自分の研究について議論をさせていただける機会を大切にしていきたいです.

名古屋飯

一緒に参加した研究室の先輩が修士課程まで名大戸田研にいらっしゃったので,近辺のレストランをいろいろ紹介してくださいました.牛肉がゴロゴロのった「ザ・カフェ イートサロン」のカレーと,名古屋らしく味噌をかけて食べる「とんかつ家 比呂野」のミックスフライ定食.学内にも,ひつまぶしや味噌カツが食べられる学食「花の木」があり,自分は味噌煮込みうどんをいただきました.

時間の都合で観光はあまりできませんでしたが,食を満喫しました ^ ^.

 

終わりに

今回は音声言語シンポジウムの参加報告でした.個人的には,音学シンポジウムに続いての参加となりましたが,「音声と音楽」,そして「音声と言語」と,音声と近い領域との共同開催である両シンポジウムでは,それぞれに新たな発見があり,これからもぜひ参加していきたいなと思いました.沖縄の研究会もまだ参加したことがないので,行ってみたいです.皆様もぜひ参加をご検討ください.

(恩田 健太郎 東京大学大学院 峯松研究室)

ASJ関西支部若手の会 参加報告

学生・若手フォーラム副代表の永瀬亮太郎(立命館大学)です.本年も学生・若手フォーラムを何卒よろしくお願いします.私は2024年12月15日に近畿大学で開催された第27回関西支部若手研究者交流研究発表会に実行委員として参加しました.

関西支部若手研究者交流研究発表会とは

関西支部若手研究者交流研究発表会,通称「若手の会」は,若手研究者間での研究交流及び相互啓発を目的とした研究発表会です.日本音響学会の研究分野に関連した研究についてポスター発表が行われます.参加者の投票で選ばれた発表には奨励賞が送られます.さらに,実行委員の投票で選ばれた発表には最優秀奨励賞,関西支部役員により選ばれた発表には特別賞が授与されます.

若手の会の様子

今年は近畿大学東大阪キャンパスのブロッサムカフェで開催されました.参加者は139名,発表者はポスター発表が55件(音声:8件,聴覚:10件,騒音・振動:8件,建築音響:3件,電気音響:17件,音楽音響:1件,超音波:6件,アコースティックイメージング:1件),企業展示が1件(株式会社Sound One様)でした.ポスター発表は同じ部屋で行われており,一度に様々な研究分野に触れることができました.専門外の内容でもタイトルを見て気になった発表に気軽に聞きに行けるのは本発表会の特徴だと思います.

新しい試み:Sound Oneグランプリ

今年度は,新しい取り組みとして企業とのコラボレーション企画「Sound Oneグランプリ」をポスター発表と並行して実施しました.株式会社Sound One様の音の感性評価実験システムでグランプリ参加希望者の声を収録し,感性的な評価しました.参加者と企業を巻き込んだこの企画は盛り上がっており,最終的に得られた結果も興味深いものでした.

むすび

本号では第27回関西支部若手研究者交流研究発表会(若手の会)の参加報告を行いました.毎年若手の会は関西で実施されますが,関西地区以外の方も発表及び参加可能です.積極的な発表及び参加をお待ちしております!

(永瀬 亮太郎 学生・若手フォーラム 副代表)

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