2014/11/28

ASJ Freshニュース

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
メールマガジン第17号

2014年11月28日 発行

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◆2014年日本音響学会秋季研究発表会
「ビギナーズセミナー開催報告」
◆サマーセミナー講演報告
◆国際会議学会参加体験記
「ISCSLP 2014」
◆学生優秀賞発表
◆イベント告知
◆編集後記

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2014年日本音響学会秋季研究発表会
「ビギナーズセミナー開催報告」
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前回の研究会に続き,2014年秋季研究発表会にてビギナーズセ
ミナーが開催されました。
今回のビギナーズセミナーでは,“音響分野において研究をス
タートしたばかりの学生・若手研究者の方を対象にし,個々の研
究テーマによらない「悩み」を解決する” という目的の下,本
学生・若手フォーラムからは「成功する学会プレゼンテーション」
という題目で石井要次さん(千葉工業大学),宮崎亮一さん(徳
山工専)にプレゼンテーションの極意について発表していただき
ました。「博士課程進学のススメ ~博士課程の実態~」とう題目
では,進行役の矢田部浩平さん(早稲田大学)のもと,井本桂右さん
(NTT/総研大),トレビーニョ・ホルヘさん(東北大学),森川大輔さ
ん(JAIST)に発表していただきました。
また,「音響機器の取り扱いの基礎」 朝倉巧様(清水建設)
では音響機器の具体的な取り扱い等の解説を分かりやすく,「統
計検定・データ処理の基礎 ~T検定・分散分析ってなに?~」
坂本修一(東北大学)では,統計検定の基礎を丁寧に解説して
いただきました。
以下に,当日参加された方から頂いたアンケート結果の一部を
ご紹介します。

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1.参加したきっかけ
☆ プレゼン方法,博士課程に興味があった
☆ 研究あるあるにひかれて
☆ 検定の話に興味があった
☆ 今年度から統計を使うことになったので(学生ではないですが
ビギナーとして)
☆ 翌日に発表を控えていて,参考になるお話が聞けると思った
ので
☆ 学会に初めて参加したので,いろんなことに参加したかった

2.感想・面白かった話
☆ 博士の話,企業の方の話が聞けたのはうれしかった。
☆ 音響機器の取り扱いの基礎 (学部生の指導に活かしたい)
☆ 多くの博士の方の話を聞くことができ面白かった。
☆ 音響機器の発表がとても参考になった。
☆ 最後の坂本先生の統計の話がとても興味深かった。統計につい
ては1 時間くらいで詳しく説明してほしかった。
☆ 朝倉さんのお話が,改めて知識を整理できて有意義でした。
☆ 研究内容をより良くする為にも発表を通して,自分の研究を知
ってもらわなければならないと感じました。今自身の研究で参考
にしていこうと思います。
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この他にも様々なご意見,ご感想を頂きました。アンケートに
答えて頂いた方,セッションに参加していただいた方,有難うご
ざいました。
発表で使われたスライドを公開して欲しいというご意見があり
ましたので,学生・若手フォーラムの以下のサイトにアップロード
しております。どうぞご参考にして下さい。
http://www.asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp/events/2014f_biginners

今回,学生・若手フォーラムからは2セッション企画し,立ち見
が出るくらいの盛況でした。今後,研究発表会を通して様々なイ
ベントを企画していこうと思っています。「こういう企画がみた
い!」というご意見がありましたら是非ご連絡ください!

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サマーセミナー講演報告
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今年の7月27~29日に開催された日本音響学会第16回サマーセ
ミナーに関して,総合研究大学院大学の北村大地さんに報告して
頂きました。

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行ってきました。白馬のリゾートに。7月の頭,気温もぐんぐ
ん上昇し研究のやる気もぐんぐん低下していた頃に,友人に誘わ
れてついて行くことになりました。東京から長野県白馬村までは
特急あずさで4時間です。避暑地なので気温は東京よりもずいぶ
ん低いです。サマーセミナーの会場はシェラリゾート白馬という
ホテルですが,非常に素晴らしい所です。別荘のような客室に豪
華な温泉など,リゾートホテルの良さを堪能できます。
セミナーは3日間で,参加人数は学生が60人くらいでした。修士
よりは学部生のほうが多く,基本的に学部生向けということもあ
り,音声,建築音響,聴覚,超音波などなど,トピックごとに基
礎からレクチャーしていただけます。どの講義もデモンストレー
ションが多めで,集中講義というよりは(学生も先生も)みんな
子供のようにわいわい楽しめるセミナーでした。僕は山﨑芳男先
生が超伝導スピーカのデモで液体窒素を出してきたのに一番驚き
ましたけど。
初日の夜は懇親会があります。2日目は午前中セミナーを受け
た後,夕方まで近くのグラウンドでソフトボールをやっていまし
た。同年代の学生や音響学会で活躍されている先生方とたくさん
交流できますよ。
さて,このサマーセミナーはどうやら毎年開催されているよう
です。来年も開催されるはずです。参加費は少々お高いですが,
シーズンに避暑地のリゾートホテルに2泊できて多くの方々と交
流できる音響セミナーと考えると,参加する価値は大いにありま
す。来年はぜひ指導教員におねだりしてみましょう。

写真付き全文はコチラ
http://www.asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp/events/summerseminer_2014

北村大地(総合研究大学院大学)
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国際会議学会参加体験記
「ISCSLP 2014」
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○北陸先端大 森田翔太さん

2014年9月12~14日にシンガポールのSingapore EXPOで開催
されたThe 9th International Symposium on Chinese Spoken
Language Processing(ISCSLP)に参加し,2件(口頭発表とポス
ター発表)の発表を行いました。ISCSLPは,IEEE系の査読付きの
国際会議です。難易度は,さほど高くはないと思います。世界中
の中国系の研究者の方々が中心となって運営や発表がされている
印象でした。日本からの参加も数件ありました。

査読についてですが,音声系の国際会議で有名なInterspeech
やICASSPでは,通常三名の査読者によって査読がされますが,
ISCSLPの査読者は二名でした。原稿は,IEEE Xploreに掲載され
るので,世界中の研究者の方々に容易に入手して読んでもらうこ
とができます。

国際会議での発表は,5回目なので国際会議にも英語にも少し
慣れてきた気がしていました。しかし,ポスター発表は,多くの
質問が飛んでくるので,質問の意図を理解して答えるので精一杯
かつ,相手にこちらの意図が伝わらなかった時の別の言い回しが
できないなど大変でした。また,口頭発表では,質疑応答で質問
の意図をうまく理解できすに苦労しました。英語での発表は,別
の言い回しや単語がすぐに出てこないと大変だと痛感しました。

シンガポールを訪れたのは初めてで,初めての東南アジアでし
た。マリーナ・ベイ・サンズやマーライオン,チャンギ国際空港
に行ってみたいという憧れがあったので,とても楽しめました。
気候は,日中はとても暑く,あまりの暑さに観光をためらうほど
でした。また,非常に物価が高く,日本よりもビールも水も朝マ
ックも宿泊費も高かったです。もしかして,アジア一の物価高?
と思いました。一方,食事は,多民族国家なので,アラブ料理や
中華料理,マレー料理などのおいしい料理を堪能でき,特にミー
ゴレンが好きになりました。
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今回は9月にシンガポールで開催されたISCSLPに参加された森
田翔太さんに体験記を書いていただきました。
国際会議に参加された方は,是非
hp (_at_) asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp
までご連絡下さい。
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学生優秀賞発表
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春と秋の研究発表会で学生による優秀な発表を表彰する学生優
秀賞。先日の秋の研究発表会の受賞者が発表されました。
学生・若手フォーラムでは,学生優秀賞を受賞された方々にア
ンケートを実施しています。研究発表に挑む皆がいい発表をでき
るよう,ノウハウや気をつけていることをぜひ教えていただける
と幸いです。回答は随時募集していますので,ぜひご回答いただ
ければ幸いです。
http://www.asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp/award

今回残念ながら受賞出来なかった方は,ビギナーズセッション
の「成功する学会プレゼンテーション」を参考に,次回頑張りま
しょう!

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イベント告知
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①アートパス
http://www.senjuartpath.com/
東京藝術大学 千住キャンパス

音楽制作/アートマネジメント/音響制作/舞台芸術/文化研究
/音響心理研究以上の6つの専攻から成る「音楽学部:音楽環境
創造科」と「大学院:音楽音響創造・芸術環境創造」の学生たち
が,1年間の成果を発表する制作・研究展です。
発表の形式は,作品展示,コンサート,インスタレーション,映
像上映,舞台上演,プレゼンテーション,トークイベント,シン
ポジウムなど多岐に渡り,見応えのある2日間となります。

会期 2014年12月13日(土),14日(日)10:00-18:00 ※入場無

会場 東京藝術大学 千住キャンパス[〒120-0034 東京都足立区
千住1-25-1] https://goo.gl/maps/VomWQ
アクセス 「北千住駅」から徒歩5分(JR常磐線,東京メトロ千
代田線,日比谷線,東武スカイツリーライン,つくばエクスプレ
スなど)

Tel  050-5525-2742(音楽環境創造科)
Mail senjuartpath2014(_at_)gmail.com
Web http://www.senjuartpath.com/
PV http://youtu.be/-KkDTJqIQaw
Twitter https://twitter.com/senju_artpath
Facebook https://www.facebook.com/senjuartpath

②北陸音響合同セミナー
http://www.ais.jaist.ac.jp/asj-hokuriku/onkyo-seminar5th.html
日時:平成26年11月30日(日) 14:00~17:00
場所:金沢工業大学12号館アントレプレナーゼラボ4階 イノベ
ーションホール

キーワードは,「歌声」です。
講演は,
「歌声合成技術と新しい音楽」 剣持秀紀(ヤマハ株式会社
VOCALOIDプロジェクト)
「人間らしい歌声の理解と合成」 齋藤毅(金沢大)
パネルディスカッション: 剣持秀紀(ヤマハ),齋藤毅(金沢大),
津崎実(京都市立芸大),山田真司(金沢工大)
と,著名な方々のお話を聞くことができます。入場は無料でだれ
でも参加できます。

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編 集 後 記
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9月音響学会本誌のコーヒーブレークのコラムにて,音響学会
のソーシャルワンダーランド建設の提案が書かれていました。学
生・若手フォーラムでも,メルマガ以外にFacebook及びTwitter
にて情報発信をしていますが,まだまだ盛り上がりが足りないよ
うに感じます。みなさんでどんどん情報交換をして盛り上げてい
きましょう!(炎上ではなく…)(濱田)

いつも思うのですが,9月の秋のASJの後は忙しくなりますね。
我々の分野で最大の国際会議ICASSPの締切が10月にありますし,
11月には春のASJの申し込み締切があるので研究も進んでいない
といけません。企業の方も何かと忙しい時期でしょうし,学部生
や修士2年の方は卒論・修論が待っていますね。年末まであと少
しなのでもうひと踏ん張りです。がんばりましょう。(北村)

これから冬にかけて,様々なイベントが開催されるかと思います。
ビギナーズセミナーやサマーセミナーなど,夏のイベントに参加
された方もたくさんいらっしゃると思いますが,是非,
「イベント告知」でご紹介させていただきましたような,
冬に行われるイベントも楽しんでいただけたらと思います!(石田)

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