ASJ Freshニュース 第116号 (2024年5月1日号) 

ASJ Freshニュース

◆ 新年度のご挨拶(学生・若手フォーラム代表) 
◆ ICASSP 2024 参加報告 

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日本音響学会 学生・若手フォーラム 
ASJ Freshニュース 第116号 
2024年5月1日 発行 
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はじめに 

みなさんこんにちは!今月号のASJ Freshニュースは、学生・若手フォーラム代表のご挨拶と、4月に開催されたICASSPの参加報告です! 

新年度のご挨拶(学生・若手フォーラム代表) 

日本音響学会学生・若手フォーラムの代表の竹内です。 私たち日本音響学会学生・若手フォーラムでは、音響学に興味のある学生・若手のみなさんが学会や研究を楽しめるよう情報発信やイベント開催をしています。  

この4月から学生・若手フォーラムの第7期が始まりました。学生・若手フォーラムでは期ごとにスローガンを決めており、第7期では「新興」を掲げることにいたしました。もともとの意味は「既成のものに対して、別の新しいものがおこること」ですが、ここでは「アフターコロナの学生・若手フォーラムの形を新しく興そう」という意味をこめています。スローガンは変わりますが、今後もみなさんが研究をもっと楽しめるよう活動を展開していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。また、学生・若手フォーラムは一緒に活動する仲間を随時募集しています。活動に興味のある方、フォーラムで一緒に学会を盛り上げてみませんか?ご連絡お待ちしています。  

末筆になりますが、音響学会をはじめとする関係各所の皆様や先生方におかれましては、日頃より当フォーラムの活動にご支援をいただき ありがとうございます。引き続きご支援・ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。 

(竹内大起 学生・若手フォーラム代表) 

ICASSP 2024 参加報告 

若手フォーラムメンバーの泉(ヤマハ)です。韓国のソウルで4月14日から19日まで開催された、ICASSP 2024に参加してきました。 

ICASSPについて 

ICASSP(International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing)は、IEEEが主催する、音響、音声、信号処理分野におけるフラグシップカンファレンスです。今年は第49回目となり、応募数は5420、採択率は約48 % でした。音響分野に限らずさまざまな分野の信号処理に関する研究が集まっていました。近年、信号処理とAIは切っても切れない関係になっています。plenary talkのほとんどや発表の多くがAI絡みとなっており、各々の目的に合わせた使い方が印象的でした。50回目となる来年はインドのハイデラバードで開催されます。 

会場の様子 

会場は、ソウルの江南区にあるCOEXという大型のコンベンションセンターでした。ショッピングモールや水族館、カジノまで隣接する大型の複合施設で、別の会場では“World IT Show 2024”という面白そうなイベントも開催していました。韓国内外から来た人々で賑わっており、とても便利な場所でした。午前、午後共にセッションの合間にはポスター会場で軽食やコーヒーが提供されており、参加者は会場やロビーでくつろいでいました。学会の様子は動画( YouTube )や写真( https://2024.ieeeicassp.org/icassp-2024-photo-album/ )でアップロードされているので、興味のある方はチェックしてみてください。 

会場のCOEX

セッション合間の軽食 

発表の様子 

オーラル発表は、私の参加した会場では15から50人ほどが聴講しており、鋭い質疑はありつつも和やかな雰囲気でした。英語のコミュニケーションに関して心配な人もいると思いますが、実際参加者の殆どは英語ネイティブではないため、皆が流暢に喋るわけではありません。特に、質疑応答で意思疎通がうまくいかない場合はチェアパーソンがわかりやすく表現して伝達するなど、議論がスムーズにできるように全員で協力している雰囲気がありました。 

ポスター発表は国内の音響学会の研究発表会と同じような感じで、興味のあるものを見つけて説明してもらい、質疑というスタイルでした。こちらも英語のコミュニケーションが上手くいかないときはGoogle翻訳を使うなど、各自なんとかしていました。発表数は多いものの、セッションあたり2時間あるので納得行くまで話を聞いたり議論したりすることができました。 

学会でのコミュニケーション 

小規模な学会だと自然と参加者と会話する機会が生まれますが、ICASSPのような大規模な学会では元から知り合いがいない限り、自分から話をしにいかないとそういった機会はなさそうでした。私は今回一人参加であったため、初日のWelcome Receptionで他の一人参加らしき人を探してちょっとした会話をしていました。私は話をするのが苦手な自覚がありますが、それでも楽しく会話ができました。正直普段しないことをして疲れましたが、それに見合うだけの事はあると思います。会場で一人ウロウロしている人はだいたい話し相手を求めているはずです。後日のポスターセッションで再会して発表を聞いたりもし、学会を楽しむ一つの方法だと感じました。 

また、会期中には知り合いの先生の研究室のディナーに参加させてもらいました。直接の知り合いでなくても、研究室の教授や先輩に繋がりがある人がいれば、事前にアポを入れておくのも良い方法でしょう。今回は予定の都合で参加しませんでしたが、バンケットや若手向けの交流イベントなど、オフィシャルなネットワークを広げるためのイベントもあるので、それらも要チェックです。 

Welcome Reception 

おわりに 

コロナが明けてから初の国際学会現地参加でした。オンライン学会は聞きたい発表に集中できてタイパは良いです。しかし、学会は現地参加してこそ得られるものがたくさんあると感じました。現地に数日間滞在して学会に参加することで、その期間中自分の仕事や研究は一旦脇において、研究発表の聴講に集中することができます。 

また、気になっている研究者と実際に対面で話したり、たまたま現地で知り合った人の発表や目に入った発表を聞いてみたりと、たくさんの刺激を受けてきました。いつもと違うご飯を食べたり、夜飲みに行ったりするのも楽しみの一つですね。私も次回はぜひ発表者として参加したいです。 

ある日の昼ご飯

ある日の夜ご飯

夜のItaewon散策 

(泉悠斗 学生・若手フォーラム コンテンツ班) 

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