ASJ Freshニュース 第89号(2021年12月30日号)

ASJ Freshニュース

 ASJ 2022年春季研究発表会 関連イベントのご紹介 
 国際会議APSIPA ASC 2021 参加報告 
 2021年度 日本音響学会関西支部 若手研究者交流会(若手の会) 開催・参加報告 

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日本音響学会 学生・若手フォーラム 
ASJ Freshニュース 第89 
2021年12月30日 発行 
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 みなさんこんにちは!今年も残りわずかとなりました.今年度卒業の方は卒論・修論・博論執筆頑張ってください!!今月のASJ FreshニュースではASJ2022年春季研究発表会の関連イベントのご紹介,現地とリモートのハイブリッド形式で開催された国際会議APSIPA ASCの参加報告とリモート開催された日本音響学会関西支部 若手研究者交流会(若手の会)の開催・参加報告について紹介します 

 

ASJ2022年春季研究発表会 関連イベント開催のお知らせ 

日本音響学会 学生・若手フォーラムでは20223911日に開催される春季研究発表会にあわせて学会前日の38日に2つのイベントを開催します! 
 

  •  ビギナーズセミナー「音響学会 研究発表会への誘い 〜学会とはどんなところ?〜」 
  •  ナイトセッション 「音響学 若手研究者たちの夜会」 

 

詳細情報や最新情報は以下のリンク先の記事をご確認ください! 
https://asj-fresh.acoustics.jp/?p=2289 

 

国際会議APSIPA ASC 2021 参加報告 

1. はじめに 

立命館大学大学院の永瀬です.今回は, 12月14日から17日の間,東京とオンラインで開催された,APSIPA ASC (Asia Pacific Signal and Information Processing Association Annual Summit and Conference) 2021の参加報告をします.

 

2. APSIPA ASCの概要

APSIPA ASC は,アジア太平洋地区の信号処理・情報処理に関する国際会議です.音声・音響情報処理だけでなく,画像や生体情報など幅広い分野の研究発表が行われます.また,基調講演も企画されており,信号処理・情報処理分野の著名な先生方から,研究分野の研究動向についてお話を聞くことが出来ます. 

APSIPA ASC 2021は,現地とオンラインでのハイブリットで開催され,各発表は,ライブ形式またはオンデマンド形式で実施されました.現地会場は,日本・東京の両国にある国際ファッションセンター(KFC Hall & Rooms),オンライン会場は,Zoom  Gather. Town でした.スペシャルセッションと基調講演は,現地またはZoomで,その他のセッションは,ポータルサイトまたは Gather. Town で実施されました. 

 Gather. Town: RPG風オンラインチャットツール.2Dのアバターを操作して,カメラと音声で会話することができる. 

3. APSIPA ASC 2021 参加の感想 

・会場の様子 

私は,現地でライブセッションに参加し,Gather. Townでの研究発表を行いました.

 現地会場は,4つのホールと部屋に分かれており,パラレルでスペシャルセッション等が行われていました.現地参加の方々は,日本人が多く,思っていた国際会議の雰囲気とは異なっていました.現地では,スペシャルセッションと基調講演がライブで行われていましたが,Zoom での遠隔発表と現地発表を組み合わせた新鮮な発表形式でした.各セッションでは,様々な国の研究者・学生が,活発に発表・議論が行われており,国際会議の雰囲気を知ることが出来ました.お昼には,お弁当が配布され,一日中研究発表を集中して聴講できる環境が整っていました. 

 オンライン会場は,Gather. Town 上に,メインルームと各セッション用ルーム,談話用のバーと屋上が用意されていました.私は,発表時のみしかGather. Town を使用しませんでしたが,Zoom よりもリアルに近い感覚で議論することができた気がしています. 

 

・発表の感想 

私は,音響情報と言語情報を利用した音声感情認識の研究について発表しました.初めての国際会議だったため,英語で自分の研究を説明し,英語で質疑応答をするのはとても新鮮でした.一方で,質問を何度も聞き返したり,説明に時間がかかったりなど,自分の英語力の無さを痛感しました.今後は,円滑に英語で議論できる状態を目指して,勉学に励みたいと思いました. 

 

・その他感想 

現地開催の場合,偶然発表を聞いて,興味を惹かれることもあるため,知らなかった知識や研究を知る機会が多いのではないかと思いました.実際,私も偶然入ったホールで聞いた生体信号処理分野の発表に興味惹かれました.ポスター発表であれば,尚更,偶然面白い研究を見つける可能性は高いはずです.オンラインでの研究会議もメリットは多いと思いますが,個人的には,早く現地開催を制約なしに開催できるようになってほしいです 

 

4. おわりに 

次回の APSIPA ASC 2022 は,タイのチェンマイで開催される予定です.来年こそは,制約なしに参加者全員が現地で参加できることを期待します. 

(永瀬亮太郎,立命館大,修士課程学生,若手フォーラム事務班 

 

 

2021年度 日本音響学会関西支部 若手研究者交流会 

1. はじめに 

日本音響学会関西支部は,2021124()に,「若手の会」こと若手研究者交流会を開催しました. 

※若手の会WEBページhttps://asj-kansai.acoustics.jp/event/24wakate/ 

今回は,情勢を鑑み,Gather. Townを用いたオンライン開催で,同時接続人数最大107名と多くの方々 (関西以外の地域の方々も!にご参加いただきました. 

昨年度のRemoに引き続き,今年はGather. Townによるオンライン開催でした.RPGのような世界観(?)の中で,参加者は,興味のある発表をいろいろ見回ったり,休憩エリアで研究談義をしたり,会場内を自由に動き回っている途中で久々に再会した人同士で話に花を咲かせたり,会場内の各所で盛り上がっていました. 

 

2. ポスター発表 

会場内に設置したポスターエリアにて,研究発表を行いました.総数44(音声:9 聴覚:4件 騒音・振動:8件 建築音響:1件 電気音響:11件 音楽音響:5件 超音波:3件 アコースティックイメージング:3)の学生・若手研究者の方々に発表いただきました.うち,参加者間の投票で7名が奨励賞に選定され,ショートプレゼンテーションによる最終決戦を行いました.その内容から,実行委員の投票で最優秀奨励賞,関西支部役員によって特別賞が選定されました. 

 

3. 企業・団体展示 

今年は,企業展示に加え,初めての企画として研究室などの団体展示を募集しました.企業展示として株式会社エーアイ様に音声合成デモを,団体展示として,⾩⼯等専学校等専学校響学会 ・若⼿フォーラム⼭⼯等専学校⼭⼤学に研究室紹介等をしていただきました. 

 

4. 懇親会 

若手の会終了後,引き続きGather. Town内で懇親会を行いました.会場内を歩き回っていると,情勢によりなかなか実際に会う機会がないということもあり,久々に再会した人同士,各所で近況報告や研究談義などで盛り上がっているようでした. 

 

5. 参加者の感想 

村田佳斗さん(香川工業高等学校,5年) 

今回,初めて音響学会で自分の所属する研究室の紹介を研究室の学生2名と共に団体発表をさせていただきました他の大学や高専の研究室のお話を聞くことで研究室の運営方法など勉強させていただくことができましたまたGather. Townを利用することで発表時間外にたくさんの方とお話しすることができ,大変有意義な時間となりました今後もこのような機会があれば積極的に参加したいと思います 

 

大中緋慧さん(徳山工業高等専門学校,5年) 

今回は自分自身初の対外発表としてオンラインで開催された関西若手の会に参加させていただきました.ポスターによる発表内では鋭い意見や質問をいただき,自分自身の今後の研究にとって非常に有意義なものになったと感じました.また,他の方の発表はどの方も自分の研究を理解してもらうための説明が非常に上手く,とても参考になりました.今後も対外発表の機会があれば積極的に参加していきたいと思える研究会でした. 

 

6. さいごに 

COVID-19の収束を願いつつ,来年度の開催に向けてまた準備を進めてまいりますので乞うご期待ください! 

 菅原彬子,近畿大学,若手フォーラムHP 

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