開催日時:2015年9月16日(水)16:30〜18:00
会場:会津大学講義棟2階中講義室M1(第1会場)
テーマ:今話題のあの技術ってどうなってるの?
内容:研究をスタートしたばかりの学生の方を対象にして,3名の先生・研究者の方々から音響分野における最新のトピックスを分かりやすく紹介していただきました.
共催:音響学入門ペディア作成委員会,学生・若手フォーラム幹事会
2015年9月16日(水)に音響学入門ペディア作成委員会と日本音響学会 学生・若手フォーラム幹事会共催で「ビギナーズセミナー」を開催しました.特に学生・若手フォーラムの幹事会メンバーは「今話題のあの技術ってどうなってるの?」を担当しました.ここでは,音声・音響分野へ初めて参入したものの「今話題のあの技術がよく分からない」という若手の皆さんを応援するため,最新技術に関するやさしいセミナーを企画いたしました.本セミナーが音声・音響分野の研究を始めたばかりの方々にとって,研究活動の参考になれば幸いです.
・講演者1.「ディープ・ラーニングって何が凄いの?」 藤本雅清 氏 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
ディープ・ラーニング(DNN:ディープ・ニューラルネット)は,現在最もホットな機械学習アルゴリズムであり,様々なパターン認識コンテストで従来技術を追い抜く性能を発揮しています.近年では,音声情報処理へ応用する研究も盛んに行われており,初学者にとって「よく分からないけど何か凄い」技術になりつつあります.そこで,NTTの藤本様にディープ・ラーニングが従来技術と何が違うのかを含め,その原理や応用例を紹介していただきました.藤本さんの説明資料は「こちら」からご覧いただけます.
・講演者2.「スパース信号表現って何?」 小山翔一 先生 (東京大学)
近年,主に信号処理や波動計測の分野にて,信号源や伝達系が「スパース(疎)」な性質を持つことに着目した「スパース信号表現」や「スパース最適化」という技術をよく耳にします.しかし,その具体的な原理や応用先など,初学者から見ると多くの謎に満ちているのではないでしょうか.そこで,今回は東京大学の小山先生にスパース信号表現の原理及び音響分野における応用例等を分かりやすく紹介していただきました.小山先生の説明資料は「こちら」からご覧いただけます.
・講演者3.「最新遮音壁の効果について教えて下さい」 豊田政弘 先生 (関西大学)
騒音や振動を効果的に遮断し,騒音源周辺の音環境を守るためには,遮音壁の実現が不可欠であり,その研究開発は長い歴史を有しています.近年,エッジ効果抑制型など,新しい原理に基づく遮音壁が研究・実用化されつつありますが,これら最新遮音壁の理論は初学者にとってなじみが薄いのが現状です.そこで,関西大学の豊田先生に最新の遮音壁に関する理論を紐解きながら,どこまで遮音効果が実現されているのかをやさしく解説していただきました.豊田先生の説明資料は「こちら」からご覧いただけます.
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