2013/05/28

ASJ Freshニュース

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
メールマガジン 第9号

2013年5月28日 発行

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◆新年度のごあいさつ
◆2013年春季研究発表会 ビギナーズセミナー 開催報告 第2段
◆国際会議体験記『2013 ICU』をWebにて公開中

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新年度のごあいさつ
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皆様,いかがお過ごしでしょうか.日本音響学会 学生・若手フォーラム 幹
事会です.「学生・若手フォーラム」は,音響学に関する研究開発に携わる学
生や若手研究者の皆様が,分野を超えた交流や意見交換をできるように設立さ
れた組織です.幹事会は,本フォーラムの運営や情報発信などを行っており,
このメルマガの発行の他に,研究室リンク集などのWebページの作成を行って
おり,最近では春秋季研究発表会のビギナーズセミナーの企画にも参加してい
たりします.3月に前代表団が引退し,4月から新体制で活動を行っています.
今後も,皆様に役に立つ情報の発信や,皆様の交流をエンカレッジする様々な
活動を行っていく予定ですので,どうぞよろしくお願いします.

本フォーラムおよび幹事会の詳細は,こちらをご覧ください.
http://www.asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp/

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2013年春季研究発表会 ビギナーズセミナー 開催報告 第2段
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前回のメルマガで簡単にご報告しましたが,3月の春季研究発表会では,
「『音響学入門ペディア』に向けて」と題したビギナーズセミナーを開催しま
した.このセミナーでは,たとえば「ケプストラムって結局何?」のような,
教科書を読んでもいまいちピンと来ない,だからといって今さら誰にも聞けな
い,という質問を集め,若手研究者が中心になってそういう質問に答えていく
というものです.このように集められた質問とその回答は,現在作成中の「音
響学入門ペディア」に反映させていく予定です.当日司会をされた石井さん
(千葉工大),回答者をつとめてくださった木谷さん(JAIST)他3名,また,
聴衆としてご参加いただいた方々から感想やコメントをいただきましたので,
ご紹介します.

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日 時    平成25年3月13日(水) 16:30~18:00 [研究発表会第1日] 会 場    第8会場(東京工科大学片柳研究所棟3階KE304号室)
テーマ    「音響学入門ペディア」作成に向けて

プログラム(敬称略)    司会:学生・若手フォーラム幹事会
16:30-16:35     ビギナーズセミナーについて      大川茂樹(千葉工大)
16:35-16:55     音響学入門ペディアの紹介
Q0:    聴覚フィルタってどんなものですか?       木谷俊介(JAIST)
16:55-18:00     各分野(4~5個)からのQ&Aおよび質疑応答
Q1:    PCMって何ですか?                        篠崎隆宏(千葉大)
Q2:    主観評価がわかりません                  大出訓史(NHK技研)
Q3:    騒音計の使い方がわかりません            井本桂右(NTT)
Q4:    ケプストラムって要するに何ですか?       岡本拓磨(NICT)
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■ 司会から概要報告と感想
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2013年春季音響学会のビギナーズセミナーで人生初の座長を務めた千葉工大
の石井です.
今回のセミナーのテーマは“「音響学入門ペディア」作成に向けて”.それ
ぞれのご発表では,教科書などで難しく感じる内容を噛み砕いて初心者でもわ
かりやすい表現でご解説を頂きました.普段のご発表よりも図を多く用いて,
わかりやすく解説されていた方が多かったように思いました.会場の皆様から
は,たくさんのご質問やコメントを頂き,ご盛況のまま終了となりました.
そのとき,小心者の私は,一人で座長席に座りながら,足が痺れるほどの緊
張感に襲われていました.他のセッションで座長を務められている皆様を「真
似る」ことに必死だったことを覚えています.結果としては,会場の皆様やご
発表頂いた皆様のお気遣い,ご協力によって無事に初座長の仕事を終えること
ができました.ビギナーズセミナーでは,ご発表だけではなく,例えば,座長
などについても観察されると面白いかも知れません.最後に,会場にいらっ
しゃいました皆様に心より感謝申し上げます.誠にありがとうございました.
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■ 回答者(講演者)から感想
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木谷さん(JAIST)
初めての試みでどうなるものかと思っていましたが,多くの聴取者に参加
いただけて嬉しかったです.セミナー後のアンケートでは,多くの質問(Q)
をいただき,ありがとうございました.鋭意Aの作成中です.それらのQ&Aを
反映し,どんどん大きくなる音響学入門ペディアにご期待ください.

篠崎さん(当時千葉大,現東工大)
沢山のご質疑ご討論ありがとうございました.音響学入門ペディアに対する
期待の大きさを感じるとともに,音響に関する様々な分野に渡る横断的な知識
集の必要性を再確認いたしました.

大出さん(NHK技研)
ご清聴ありがとうございました.主観評価はハードルが高いと感じている
ビギナーも多いと伺っていました.取り留めのない話になってしまいましたが,
少しでも多くの方に人を相手にした研究も面白いと思って頂ける取っ掛かりに
なれば幸いです.

井本さん(NTT)
たくさんの方にご参加頂き,本取り組みの期待の大きさを改めて感じました.
また,今回参加できなかった方,今後も数多くの企画を行い,皆様と議論を深
められればと思いますので次回は是非ご参加ください.今回の企画では,至ら
ない点も多々あったかと思いますが,より良い入門ペディアを作成できるよう
今後も努めて参りますので,ご協力よろしくお願い致します.

岡本さん(NICT)
正木副会長から直々に借りた「声道デモ」,アンケート結果を見る限り大成
功で満足しております.わざわざ関西から持って行った甲斐がありました.
あと,スライドは事前に編集委員で吟味したんですが,いろいろな研究者から
のコメントや議論が大変よい刺激になりました.こんな感じで,ビギナーズセ
ミナーや入門ペディアなどを通じて,さまざまな人が議論,交流できる場が拡
大していけばと思います.最後に,学生・若手フォーラム前代表として.実は,
ビギナーズセミナーのネタ,なかなか決まらなくて一時はどうなることかと思
いましたが,今回も大盛況で本当によかったです.来ていただいた皆さま,ご
協力いただいた皆さま,本当にありがとうございました.
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■ 参加者から感想
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音響について勉強をはじめたばかりで,今回の学会を聞いてもよくわからな
いことだらけだったので,今回のビギナーズセミナーはビギナーの私たちにむ
けての講演ということで,とてもありがたかったしうれしかったです.音響学
入門ペディアの質問に対するそれぞれの講演はとてもわかりやすかったですし,
もっとQ&Aが増えていけば音響のビギナーにはかかせないものとなるでしょう.
これから音響ペディアを活用していけるようになればと期待しています.
(B4,女性)

音響研究のビギナーとして,基礎的な知識でも所見ではとっかかりにくく敬
遠してしまう部分があったので,ビギナーズセミナーのようにわかりやすくく
だけた形で説明してもらえる場があるととても助かります.今後もこのような
取り組みは続けて行ってほしいと思います.(B4,男性)

聴覚フィルタを貯金箱に例えて説明されていたのが大変理解しやすく,印象
的でした.身近なものを具体例に取り上げると記憶に残る説明になると思いま
した.また専門用語の説明だけではなく評価方法や機器の使い方も丁寧に教え
ていただき,今後の研究に役立つと感じました.(B4,女性)

事柄の説明は初学者にも分かりやすくよかったと思います.全体を通して,
それが実際にどのように使われているか,あるいは自分たちがそれを何に使え
るのかという解説がもっと詳しい方が聞いていてイメージがわきやすくていい
かと思いました.(例えばPCMなら,PCMが普段聞いている音楽などにどう使わ
れてるか,騒音計なら研究室での測定でどう使えるかなど.) (B4,男性)

基礎が聴けて勉強になりました.簡単なものでいいので実験や実演のような
ものがあると良かったなと思いました.例えば騒音計の使い方は実際に騒音計
を使って操作しながら,などです.(B4,女性)

教科書・参考書では,わかりにくい文章で書いてあることを噛み砕いて説明
してくださるので,とてもわかりやすかったです.特に,デモがある説明はイ
ンパクトがあり忘れることができませんし,大学のオープンキャンパス等での,
音の研究について説明するヒントにもなりました.(M2,男性)
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国際会議体験記『2013 ICU』をWebにて公開中!
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東京工業大学 博士前期課程 2年の田中宏樹さんが,2013年5月2日~5日にシ
ンガポールで開催された 2013 ICU(正式名称:International Congress on
Ultrasonics)に参加し,体験記を寄稿してくださいました.ICUは超音波に関
する重要な国際会議で隔年で開催されています.次回はフランスのメス(Metz)
にて2015年に開催されます.
体験記は,学生・若手フォーラムのWebサイトにて公開していますので,ぜひ
ご覧ください.
http://www.asj-fresh.sp.m.is.nagoya-u.ac.jp/experience-notes/conference/icu-2013

学生・若手フォーラムでは,国際会議の体験記を随時募集中です.執筆にご協
力いただける方は,フォーラムまでメールをお願いいたします.

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編 集 後 記
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年度が明けて一発目のメールマガジン,お楽しみいただけたでしょうか.
上でも述べましたが,代表団が交代になり,前代表団が確立した様々な活動を
さらにパワーアップすべく,新体制が動き出そうとしているところです.今後
も,学生・若手フォーラムの活動にご期待ください.なお,本フォーラム幹事
会に入りたい方も随時募集していますので,フォーラムの活動を通じて飲み仲
間(?)を増やしたい,あるいは,自分の専門分野以外の知り合いを作りたい学
生や若手研究者の方々は,ぜひご連絡ください.(北原)

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