日本音響学会2021年秋季研究発表会 ビギナーズセミナー「スペクトログラムから紐解くデジタル信号処理の基礎」(オンライン開催)

9/7 更新:ご参加ありがとうございました。講演資料,関連書籍情報を掲載しました。本ページ内「プログラム」をご覧ください。

本イベントについて

(9/7更新):本イベントは終了しました。ご参加いただきありがとうございました。

日本音響学会2021年秋季研究発表会前日の9/6 (月) 15:00 より,ビギナーズセミナーをオンライン開催します!

今回のテーマは「スペクトログラムから紐解くデジタル信号処理の基礎」です。

スペクトログラムは,短時間フーリエ変換を用いて音響信号の時間周波数点ごとのパワーを可視化したものであり,ソフトウェアの機能などで目にすることも多いでしょう。短時間フーリエ変換に代表される時間周波数解析は,音響学のすべての分野が関わる基礎的な技術です。本セミナーは,最近初学者向けの本を執筆された2名の専門家を講師に招き,短時間フーリエ変換などのデジタル信号処理の基礎を解説いただくとともに,音声分析合成・音源分離の研究事例についてご紹介いただきます。

本セミナーは,音響に興味のある学生なら,どなたでも参加可能です。秋季研究発表会に参加登録されていない方,音響学会非会員の方もOKです。大学生・院生のほか,高校生や高専生の参加も歓迎します!また,秋季研究発表会に参加される社会人の方もご参加頂けます。

たくさんの方のご参加お待ちしております。

開催情報

【日時】2021年9月6日(月) 15:00~16:45

【プラットフォーム】Zoom

【会場URL】申し込みされた方にメールにてお知らせします

【聴講方法】こちらの申し込みフォームより参加登録をお願いいたします(締め切りました)

【申込締切日】2021年9月4日(土)

プログラム

1. 15:00-15:05 「ビギナーズセミナー開会の挨拶」

安藤 厚志 (NTT人間情報研究所/学生・若手フォーラム幹事)

↓今回のセミナーに合わせて作成したスペクトログラム映像によるオープニングです

2. 15:05-15:50 「音響信号解析と音声分析合成の基礎」 

講演者:森勢将雅(明治大)  講演資料はこちら  関連書籍1 関連書籍2

概要:デジタル信号処理はあらゆる離散信号を対象とした幅広い学問分野であるが,「時間」という次元を持つ音響信号の解析では,他の信号とは異なる独特の問題を気にする必要がある。本講演では,AD変換により計算機に取り込まれた音響信号の離散フーリエ変換を出発点とし,簡単なスペクトル解析の事例から解析時の制約について,実際の解析例を用いて説明する。次いで,時間周波数解析について,窓関数を導入する意義や解析結果の解釈,および実装時における注意点などを説明する。最後に,音声分析や合成方法に関する近代的な手法を概説し,現状で解決している問題と解決できていない問題から,音声信号処理に関する今後の展望について述べる。

3. 15:50-16:35 「時間周波数領域における複数マイクロホンを用いた音源分離」 

講演者:戸上真人(LINE)  講演資料はこちら  関連書籍

概要:オンライン会議システムにおける音声品質向上,深層学習を用いた音声認識技術の活用範囲の更なる拡大,といった観点で,マイクロホンで収録された音の中から,特定の音のみを分離・抽出したいというニーズがますます高まっている。本講演では,音源分離技術の概観を示すとともに,拙著「Pythonで学ぶ音源分離」の中で触れたいくつかの時間周波数領域の音源分離アルゴリズムを紹介する。また,時間が許す限り,講演者が進めている深層学習と確率モデルベースの信号処理とを統合した音源分離方式についても簡単に紹介したい。

4. 16:35-16:45 「学生・若手フォーラムの紹介」 

小泉悠馬(Google Research/学生・若手フォーラム代表)

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