日本音響学会2022年秋季研究発表会 ビギナーズセミナー開催のお知らせ

イベント

本イベントについて

日本音響学会2022年秋季研究発表会初日の9/14 (水) 16:00 より、ビギナーズセミナー「音響収録・分析のエッセンス」を開催します!

研究用途での音響収録では、規格に基づき一定の品質のデータを収録することが求められます。また、収録された信号からその特徴を把握するには、適切な分析技術を見極めることも重要です。こういったノウハウは近年の大規模な収録機器や計算資源を利用した華々しい研究の影に隠れがちですが、研究を始めるにあたって必須の知識です。そこで本セミナーでは、ビギナーの方々を対象に、収録および分析における注意を促すことを目的として、音響収録および生データに対する一次的な分析手法について専門家にご講演いただきます。

研究発表会に参加する皆様のご参加をお待ちしております。

開催情報

【日時】2022年9月14日(水) 16:00 – 17:45
【会場】北海道科学大学A棟2階A210教室 (第2会場)

プログラム

1.16:00-16:05「ビギナーズセミナー開会の挨拶」
安藤 厚志 (日本電信電話株式会社/学生・若手フォーラム幹事)

2.16:05-16:35「分析のための音声・歌声の収録」
講演者:榊原 健一(北海道医療大学)
概要:音声や歌声の研究において、依然として、ヒトが実際に発声した音声や歌声の収録は基本的な研究資源であり、最近では録音者自身の研究のみならず、公開することにより今後誰かが使うことも想定される共通資源としての重要性も増している。収録作業には少なくない労力が消費されるにも関わらず、手続きの少しの誤りによって、せっかくの労力が水泡に帰することも少なくない。本講演では、録音にあたって留意すべきこと、機器の選択、具体的な手順など、すぐに使えるTipsを実践的に説明し、分析パラメータと録音品質との関係、録音資料の利用価値について概観する。

3.16:35-17:05「騒音・振動分野における現場測定の失敗例・成功例」
講演者:土肥 哲也(小林理学研究所)
概要:騒音・振動分野の現場測定における失敗例や注意点を紹介する。測定をする際には計測対象に応じて計測器の種類、ケーブル長、電源ノイズ、風雑音、マイクロホン振動感度などに留意する必要がある。これらの対策方法について事例を交えて説明する。また、現場での音源把握に有用な音カメラなどのマイクロホンアレイや、レーザーを用いた振動計測方法などについても紹介する予定である。

4.17:05-17:35「音を扱いやすくする汎用音響信号表現について」
講演者:仁泉 大輔(日本電信電話株式会社)
概要:収録した音を使った様々な処理のうち、コンテンツの認識や異常診断といった応用のため音の情報を扱いやすくする処理として、深層学習により簡単なベクトル表現に変換する事が考えられる。音響信号を汎用的に使いやすい表現に変換する汎用音響信号表現について、全体的な流れやこれまでの研究をご紹介する。

5.17:35-17:45「学生・若手フォーラムの紹介」
米村美紀(東京大学生産技術研究所/学生・若手フォーラム代表)

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