2014/08/13

ASJ Freshニュース

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
メールマガジン第16号

2014年8月13日 発行

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◆フォーラムNews! 第4号
「高専ロボコンを題材とした映画」
◆2014年日本音響学会秋季研究発表会
「ビギナーズセミナー開催告知!」
◆AES基礎音響セミナー2014のお知らせ
◆国際会議学会参加体験記
「ICASSP 2014編」
◆編集後記

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フォーラムNews! 第4号
「高専ロボコンを題材とした映画」
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こんにちは,日本音響学会 学生・若手フォーラム幹事会です。
幹事会員が「自分的にアツイ」話題を提供する「フォーラムNews!」。
今回は,今年度から徳山高専助教に着任された宮崎先生が,
高専にまつわる映画を紹介してくださいました。

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私は2014年4月に徳山工業高等専門学校(徳山高専)の助教として着任
しました。高専に馴染みがない読者がほとんどだと思いますが,高専の詳
細については2014年7月号の音響学会誌「ちょっとしたエッセイ」に掲載
しておりますので,ぜひそちらをご覧ください。今回は,音響学会誌には
スペースの都合上掲載できなかった内容を書きたいと思います。以降,音
響学に関する内容は全く出てきません。ご了承ください。

皆様は「ロボコン」という映画をご存知でしょうか?高専ロボコンは,
毎年出題される課題に対し,各高専がアイデアを駆使してロボット作成し,
競い合うものです。NHKでも放送しているので見たことがある方もいらっ
しゃると思います。この映画は高専ロボコンを題材としたもので,何かを
やり遂げることの素晴らしさを真っ直ぐに謳ってくれる爽やかな作品(だ
そう)です。映画「ロボコン」の主演は,なんと長澤まさみで,しかも,
長澤まさみ初主演の作品です(当時は中学生)。他にも小栗旬や伊藤淳史,
塚本高史といった豪華なキャストが出演する映画です(10年以上前の作品
ですが)。そして,本作品の舞台となったのが徳山高専です。長澤まさみ
ファンの方も,高専ロボコンファンの方も,そうでない方も,ぜひ「ロボ
コン」をご覧になって徳山高専を感じて頂ければと思います。

徳山高専 宮崎亮一

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2014年日本音響学会秋季研究発表会
「ビギナーズセミナー開催告知!」
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今年の9月3~5日に開催される日本音響学会秋季研究発表会において,今回も
学生・若手研究者を対象としたビギナーズセミナーを開催することとなりまし
た!毎度お馴染みの本セミナーは,音響学ビギナー向けのテーマを定めて,多
くの先輩研究者・先生方に解説していただくお悩み相談室のような企画です。
今回は「研究あるある ~研究生活にまつわるエトセトラ~」というテーマの
下,下記の内容で開催されますので,ぜひお気軽にご参加ください。参加費用
は無料,原則として事前の参加登録をお願いしておりますが,会場に余裕があ
れば当日の参加も大歓迎です。ぜひご参加くださいませ!

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音響分野において研究をスタートしたばかりの学生・若手研究者の方を対象に
し,個々の研究テーマによらない「悩み」を解決することを目的として,具体
的なアドバイス・経験談等を紹介いたします。特に,本学会の若手研究者によ
って運営されている「学生・若手フォーラム」と「音響学入門ぺディア」の方
々にご協力頂き,より若手の視点に立ったセミナーを実施いたします。

開催日時: 平成26年9月3日(水)16:30~18:00

会場: 北海学園大学豊平キャンパス7号館3階D31教室(第3会場)

申込方法: 件名に「2014秋ビギナーズセミナー」,本文に会員番号(会員の方の
み)とお名前を明記のうえ,asj-general@asj.gr.jp宛に送信してください。

プログラム(敬称略):
○「ビギナーズセミナー開会の挨拶」
猿渡洋(東京大学/活性化・若手育成委員長)

○「成功する学会プレゼンテーション」
石井要次(千葉工業大学),宮崎亮一(徳山工専)
本講演では,日本音響学会「学生優秀賞」を受賞した学生の傾向を分析し,実
際に受賞経験を持つ学生・研究者から,優秀と認められる研究発表のポイント
を紹介していただきます!皆様のプレゼンテーションスキルの向上にぜひお役
立て下さい。

○「博士課程進学のススメ ~博士課程の実態~」
井本桂右(NTT),トレビーニョ・ホルヘ(東北大学),森川大輔(JAIST)
研究室に配属されたばかりの学生にとっては,大学院での研究生活,特に博士
課程は深い深い謎に満ちているように感じるかもしれません。しかし,「学問
を追求する場」として博士課程は非常に重要な意義を持っております。そこで,
博士課程進学を促進することを目標とし,博士課程における日常生活や進学の
メリット等を紹介して頂きます。

○「音響機器の取り扱いの基礎」
朝倉巧(清水建設)
音メディアの研究では,実際に音を収録・再生する機会が必ず生じます。しか
しビギナーの人にとっては,どのようにすれば所望の信号が入出力できるのか,
あるいは音響機器の具体的な取り扱い方法などはなかなか難しいものです。本
講演では,そのようなノウハウを身につけていただくために,初心者向けの音
響機器の解説をして頂きます。

○「統計検定・データ処理の基礎 ~T検定・分散分析ってなに?~」
坂本修一(東北大学)
実際に知覚実験等を通して収集したデータは,どのように解析すればよいので
しょうか?このようなデータの解析には,統計解析が非常に有効です。すでに
たくさんの専門的な書籍が出回っておりますが,いざ実際に統計解析を行うと
なった際に,さて,どこから始めればよいかと悩む人も多いかと思います。本
講演では,T検定・分散分析を中心に,統計検定・データ処理の方法に関して,
初心者をターゲットに解説を行って頂きます。

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AES基礎音響セミナー2014のお知らせ
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8月28日(木),29日(金)に,東京藝術大学千住キャンパスにてAES基礎音響セ
ミナー2014が開催されます。
セミナーでは音響の基礎理論,心理音響,室内音響,電気音響,デジタル
信号処理,技術英語など,初級講座から上級講座まで幅広い分野を網羅した
講座が二会場で並列開催されます。
エントリー締切が8月17日(日)と迫っておりますが,ご興味のある方は是非
参加されてみてはいかがでしょうか。

スケジュールや講義内容,申し込み方法など,詳しくはこちら
http://aes-japan.org/wordpress/?page_id=1680
を御覧ください。

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国際会議学会参加体験記
「ICASSP 2014編」
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音響学に関する有名な国際会議として「IEEE International Conference on
Acoustics, Speech, and Signal Processing」があります。毎年3月から5月頃
に開催され,非常に多くの研究者が集うお祭りのような会議です。今年のICAS
SPはイタリアのフィレンツェで5月に開催されました。
さて,今回はICASSP2014に参加・発表された2名の方々に,その様子を語ってい
ただきました!特に,今後初めて国際会議に参加される学生さんへ,ICASSPが
どのような国際会議なのか参考になれば幸いです。ちなみに,来年のICASSPは
オーストラリアのブリスベンで開催される予定のようですね。今年の10月頃に
原稿締切ですので,そろそろ追い込みをかけている方も多いかと思います。
皆さんブリスベン目指して頑張りましょう!

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○東京大学 笠原駿さん

2014年5月4~9日にイタリアのフィレンツェにて,IEEE International Confer
ence on Acoustics, Speech, and Signal Processing 2014 が開催されました。
ICASSPは信号処理全般の技術及びその応用に関する世界最大規模の国際会議で
す。この会議に参加し,ポスターセッションで発表を行いました。フィレンツ
ェには有名な建築物や美術作品が数多くあり,街を歩いているだけでイタリア
の歴史を大いに体感することができます。会議の会場であったバッソ要塞も,
中は展示会場として利用できるようになっていますが,要塞の周りは巨大な城
壁がそのままそびえ立っていて,その外観には圧倒されました。
会議は6つの口頭発表会場と10区画に分けられたポスター会場からなり,あ
らゆる分野の議論が並行して行なわれました。口頭発表会場で一番広い場所で
はスクリーンが横に8台程並べられていて,Plenary talkなどはそこで行なわ
れました。休憩時間にエスプレッソが振る舞われたのは,イタリア開催ならで
はという感じがしました。
発表では,とにかく英語を話す力の無さを痛感致しました。研究の説明をする
だけで精いっぱいになってしまい,質問をもらってもスムーズに受け答えがで
きず,踏み込んだ議論があまりできないまま終わってしまいました。
国際会議には世界中から人が集まりますが,国籍や年齢に関係なく,どこでも
対等な立場で議論がなされているのが分かりました。自分の発表においても,
想像していたよりも多くの人が足を止めて自分の話を理解しようと努めて下さ
り,とてもありがたく思いました。
今回の経験で,国際会議という場でも,自分から積極的になればいくらでも議
論をさせてもらえるということが知れました。貴重な議論の機会を次に持てた
時のために,今回感じた歯がゆく悔しい思いを忘れず,英語の学習に対するモ
チベーションにつなげていけたらと思います。そして,これからの国際学会へ
の参加にも前向きに挑戦していきたいです。

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○奈良先端科学技術大学院大学 室田勇騎さん

「統計モデル推定を用いた一般化MMSE-STSA推定器に基づく音楽音源分離」とい
うタイトルでポスター発表させて頂きました。初の国際会議,初の英語発表で
緊張しました。英語の質問が聞き取れずオロオロしてしまいましたが,先生の
助け舟で何とか切り抜けることが出来ました。話す方はそれなりに伝わったと
感じましたが,相手が何を言っているのかがわからないことが多く,日頃から
英語を聞いて,リスニング能力を鍛えることが大事だと感じました。今後のた
めに,英語の練習をして,よりスムーズなコミュニケーションが取れるように
していきたいと思いました。
フィレンツェの町並みですが,教会や聖堂が多く,石で作られた凸凹の歩道や
など日本とはまた別の空気を感じました。実際に幾サンタ・マリア・デル・フ
ィオーレ大聖堂という,有名な聖堂の中へ入り見学もしましたが,反響がすご
かったので思わず手を叩いてインパルスをとってしまいました(笑)。一緒に
来た人も同じことをやっていました(笑)。仕方ないですね。また,500段ほど
ある階段を登り建物の頂まで行くという修行も出来ますので,運動不足になり
がちな理系院生の方々は観光の際に一度訪れてみてはいかがでしょうか?
フィレンツェの食べ物も美味しく,ピザやパスタなど本場のイタリアンを余す
ところなく味わうことができました。メニューも英語で書いてあり,英語も普
通に通じましたので驚きました。この後別の国際会議に参加するためフランス
に行きましたが,英語が全く通じず,相手も英語を話そうともしなかったので
苦労しました。そういった面でもフィレンツェは良い所だと思いました。
今回のICASSPでは様々なことを体験できましたが,次に国際会議に出席する機
会があれば,今よりも英語を話せるようになり,より多くの人とコミュニケー
ションをとれるようにしたいと思いました。

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※ 以上の体験記の一部は,「学生・若手フォーラム」のホームページでも
写真付きでご覧いただけます。

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編 集 後 記
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今回はメルマガ担当新体制での配信となりました。今後さらに面白い役に立つ情
報を発信できたらと思います。フォーラムNews!で紹介された「ロボコン」はま
だ観た事がないので,観てみたいですね!(濱田)

今年3月から本フォーラムの幹事会に参加させていただくことになりました北村
と申します。メルマガの担当として皆様に楽しんでいただける情報を発信してい
きたいと思います。さて,まもなく2014年日本音響学会秋季大会が開催されます
ね。今回のビギナーズセミナーも非常に役に立ちそうな内容で私は(お手伝いす
る立場ではありますが)大変楽しみです。ぜひ皆様もお越しください!それでは,
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(北村)

はじめまして,今年5月から本フォーラムの幹事会に,また,今回からメルマガ
配信に参加させていただくことになりました石田舞と申します。(私にとって初
めての)メルマガ配信のためのミーティングでは,正直なところついていくのが
やっとという状態でしたが,いろいろなことを教えていただき,アドバイスを頂
いたおかげで,なんとか私も記事を書くことが出来ました。メルマガ担当の皆様
には本当に感謝しております。今後もメルマガ担当の一員として,「メルマガ読
者の皆様にお伝えしたい!」と思うような情報を探せたらと思っております。
よろしくお願いいたします!(石田)

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