ASJ Freshニュース 第122号 (2024年10月29日号)

ASJ Freshニュース

◆ 国際会議 INTERSPEECH 2024 参加報告
◆ IEEE R10 SYWL Congress 2024 参加報告

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日本音響学会 学生・若手フォーラム
ASJ Freshニュース 第122号
2024年10月29日 発行
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はじめに

みなさんこんにちは!今月号のASJ Freshニュースは,音声分野トップカンファレンスINTERSPEECH 2024の参加報告とIEEE日本支部イベントIEEE R10 SYWL Congress 2024の参加報告について紹介します!

国際会議 INTERSPEECH 2024 参加報告

はじめに

若手フォーラム, コンテンツ班の大浦杏奈(早稲田大学)です.

2024年9月1日 – 5日にギリシャのコス島で開催されたINTERSPEECH 2024に参加してきました. INTERSPEECHは音声言語系の研究が集まる大規模な国際学会です. 日本音響学会の参加者も多く参加されています.

学会の様子

本学会はギリシャのコス島のKICC (Kos International Convention Centre) という会議場で行われました. 主に音声分析・生成・知覚, 音声合成・認識に関する研究が多く発表され, 各会場で活発な議論が行われていました. 今年の応募数は2520件, 採択率は約48%とのことです. 今年は記念すべき25周年ということで, オープニングセレモニーでは特別な演出が行われていました.

学会の様子は[こちら]にも公開されているので, ご興味ある方はぜひご覧ください.

ギリシャ コス島の様子

コス島はエーゲ海に位置するギリシャの島です. 観光が主な産業であるリゾート地で, 会議場があるホテルでは家族連れの観光客がプールで遊んでいました. 日差しが強く気温も高かったため, 私もプールに入りたいなと感じながら学会に参加していました(笑). 街に高層ビルは無く, 山やビーチなどが近くて自然豊かな雰囲気でした.

自分自身の発表

私はポスター発表をしてきました. 英語に苦手意識があるため大変緊張しましたが, 皆さんが分かりやすい英語で話してくれたので, 無事に終えることができました. 会場では無料でコーヒーや軽食が提供されており, 参加者はコーヒー片手に気軽に議論し合っていました.

本会議で発表された論文は[ISCA-Archive]で全て公開されています. ご興味のある方はぜひチェックしてみてください.

おわりに

私は今回初めて国際学会に参加しました. 気になっている研究者と実際にお話しできたりご飯を食べたり等, 大変刺激を受けた良い機会となりました. 自分も今後はなるべく海外で発表していきたいです.

来年のINTERSPEECH 2025はオランダのロッテルダムでの開催が決定しています. ご興味のある方はぜひ参加ご検討ください!

(大浦 杏奈 学生・若手フォーラム コンテンツ班)

IEEE R10 SYWL Congress 2024 参加報告

はじめに

若手フォーラムの中澤です. IEEE R10 SYWL Congress 2024というイベントが8月29日から9月1日にかけて国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されたので参加してきました. 普段,私はIEEE仙台セクション(東北地方のグループ)のYoung Professionalsとして活動しており,今回はイベントの実行委員(Webページ作成)として参加してきました.

イベントの概要

まず,IEEE R10 SYWL Congressについてですが,これはIEEEアジア太平洋地域(R10)のStudents, Young Professionals, Women in Engineering, and Life Members (SYWL)を対象とした隔年開催のイベントです. このイベントは,ボランティアリーダーシップの育成を目的とし,地域内のさまざまな場所から集まる参加者同士のネットワーキング促進を狙っています. 今回は日本で開催されたため,日本人の参加者が多かったものの,R10地域,とりわけインドからも多くの参加者が集まっていました.

イベントの様子

イベントの内容は,基調講演,ブレイクアウトセッション,グループワーク,ポスターセッションから構成されていました.

基調講演では,会員の定着率向上に向けてIEEEが提供できる価値についての話がありました.

ブレイクアウトセッションでは,Students, Young Professionals, Women in Engineering, and Life Members (SYWL)の各グループに分かれて講演が行われ,私はYoung Professionalsのセッションに参加しました. ここでは,キャリアプランの形成に関するアドバイスや働き方についての話を聞きました.

グループワークでは,SYWLが共生するために,それぞれどのような役割を担うべきかについて議論を行いました.

ポスターセッションでは,各セクションの展示があり,活動内容や文化の紹介がされていました.

シンガポールセクションのブース
ソウルセクションのブース
名古屋セクションのブース

今回,日本での開催ということで,レセプションではおもてなしとして三味線の演奏,獅子舞の披露,河内音頭の実演が行われました. その他にも,焼きそばやたこ焼きの屋台が設置されており,まるでお祭りのような雰囲気でした.

レセプションでの河内音頭

感想

今回のイベントに参加して,まずIEEEという組織がさまざまな分野やグループで構成されていることを再認識しました. イベントでお会いした方々は,ネットワークや無線を専門とする研究者が多く,普段聞く機会のない分野のお話を伺うことができました. また,さまざまな国の女性技術者,ベテランの方,学生の方と交流する貴重な機会となりました.

さらに,基調講演で取り上げられた会員の維持についての内容は非常に参考になりました. 私が所属する仙台セクションのYoung Professionalsでは,メンバーが仕事の都合で他地域へ移動するなど,メンバーの流出が課題となっています. そのため,参加する価値を提供できるように活動をアピールし,メンバーを増やしていけるように努めたいと考えています.

おわりに

最後に,IEEEのYoung Professionalsは日本各地にグループがあるため,もしご興味をお持ちいただけましたら,ぜひ活動にご参加いただけると幸いです.

(中澤 和司 学生・若手フォーラム コンテンツ班)

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